田中は心理学を学んだ訳ではないので、とうぜん間違っているかもしれませんが、ゴリャートキン氏の性質でまず目につくのは水溜まりほどの思索の浅さです。くどくどと回りくどい言い訳みたいな自己正当化をその深度をたもったまま果てしなく続けるのですが、これが思索とほとんど同時にはじまります。これはつまり理想と現状の間の底知れぬ深淵さをほんとに認めたくない、見つめたくないための必死の自己防衛であり、田中はそんなゴリャートキン氏をなんだかいとおしく思いました。シルバーさんはあんまりといったけれども、それでもゴリャートキン氏の欲望というのは、やはり社会的な成功に集約されていると思うのです。抑圧され倒錯した異常
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① 私と田中さんのゴリャートキン論の溝、違いはふたつっくらいでしょうか。割と近い部分もあるんですけどね。 ひとつめは、思索が浅い理由です。自己防衛という点では同じなのですが、その理由を田中さんは「理想と現状の間の底知れぬ深淵さを認めたくない 」ためと読んでいて、私はその浅さこそが「抑圧の強さの証明」だと思っているのです。思考を進めるには、自分の抑圧してきたシャドウ部分と向き合わなければなりません。それが出来ないからこそゴリャートキン氏の二重身は現れ、そいつに(精神が)殺されるまで至った、というのがシルバー論です。 ふたつめは「理想」の使い方ですね。この前、波風を立たせたくない芸人が出てくる番
② 理想に関して。シルバーは小さい頃から強くなりたかったんですよ。結果、気の強い娘になりました。で、次にひとに優しくしようと思ったんです。だからシルバーは割と親切です。ひとと目をあわせるのも苦手だったし、お礼や謝罪も言えませんでした。自分が話す方で、ひとの話をきくのも得意じゃありませんでした。小学生頃から客観性がないひとが嫌いでした。出来ない部分はありますし方向性が間違ったところもありますが、シルバーなりに自分が「ここは直すべき」という箇所を治してきた結果、いまのシルバーがあるという感覚はあります。ちなみに、いま頑張っているのは「自律」です。 田中さんの理想自分像も聞きたいです! 田

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