ひな祭りプレゼント用♪ 灯りをつけましょ、ぼんぼりに♪ お花をあげましょ、桃の花♪ ♪♪♪♪♪♪ 歌を歌って雛壇に桃の花を供えてたら、くすくすと笑い声がして奏さんが立っていた。 「今日は三月三日か、りんの祝い日だものな」 「うん、月日が経つのは早いね、もう3歳になるんだものね」 晴れ着を身につけたりんが玲央と那央に抱っこされてる。 奏さんが玲央と那央の頭を撫でるとふたりからりんを抱き上げた。 大神家でただ一人生まれた女の子。奏さんは目に入れても痛くないほど可愛がってくれる。 「りんはおまえにそっくりだな。目元、口元、…何もかも」 「わたしとそんなに似てる…?

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