レビュー本文とは別にコメントにて失礼します。 気になった点もいくつか挙げてみます。なお、僕自身の理解力不足な所があったら申し訳ございません。 冒頭文より、“ここを私の墓地にしよう、そう決めてきたのだから“とありますが、最後の墓参りとリンクして面白いと感じます。しかし、訪れたことも無い場所を初めから墓にしようと思っている。彼に紹介された場所を墓にしようと思っている。というマイナスな印象が冒頭では感じられ、最後の墓参りを清々しく感じられることに対して対照的に思いました。 冒頭の一文で随分と身構えて読んでしまい、最後のページの途中まで作品全体に暗いイメージを引き摺ったまま読んでしまいました。
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旅の恥は掻き捨て、という言葉に乗じての作品づくりだったんですよね。自分で決めた場所でなくても構わないんです。こういう場合、日常から遠く離れた場所で、誰も自分たちのことなど知らない土地で、もしどう取り乱してもそんなのは旅の恥として置いてこられるから。もう二度と来ないとするなら、彼女は本当に彼を忘れて生きていこうとしているでしょうが、来年も来ようということは思いを忘れずに生きていこうとしているという意味でした。その覚悟が、この一泊の旅行で決心できた様を描いたつもりなので、全体的に湿っぽい印象は残っても問題ないです。足取りが軽くなったのは、それでも彼女が解放された心情を表わすものということ、という感
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旅の恥は掻き捨て……なるほど。確かにそれならむしろ知らない土地の方が良いですね。 これを聞けて、さらにラストシーンの理解が深まりました。 男性の心情も納得です。主人公との恋が始まるまで奥さん一筋だったからか、男性の人物像を一途で真面目で純粋で、自分に正直な表裏の無い性格なんだろうと考えてしまって、だから彼の言動に違和感があったのでしょうね。 こちらも聞けて良かった。 そうですね。また思い出したときにひょっこり読みに来ます(笑)
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