先ずは読んでいただき大変光栄です。ちょっと頭に浮かんだ小品にこれだけの考察をしていただけるなんて望外の喜びです。 私自身の恋愛観、あんまり普段は意識しないのですが、ひとつだけ言えるのは「山吹」にとって「燈子」がそれだけの女だったということです。 山吹は特別一途な性格ではなくて、「燈子」と出逢ってなければ、黒羽さんの仰られる「水蜜桃」のような女性と浮名を流していたかもしれません。彼は多分そんなに精神的にタフでもないです。(笑) そんな彼がいつまでも未練を残していた燈子のように、誰かの心にいつまでもこびりついて離れない存在になれたのなら、女として冥利につきますよね、と思っております。

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