わかります。ぼくも司馬遼だいすきです。 史実では救われない運命を辿った人々、 そうした敗者の夢や無念をすくいとって言葉にするのが、 フィクションであり作家の力です。 司馬遼太郎が「語らせた」言葉に、 救いと感動を覚えた人間はきっとたくさんいるはずです。
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 そうですね。司馬遼太郎の小説は作者の一種の理想を語ったものです。フィクションとして魅力的で僕も愛読しています。この人の作品ほど魅力的な人物が登場する作品はない。  調べているからです。  厖大な資料を調べて、その中から面白いものを惜しげもなくどんどん出してくる。僅か一シーンしか登場しない魅力あふれる人物がいる。たった一シーンだけ・・・こういう小説は僕には絶対書けない。心構えから違うと思っています。
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