陥穽は「人を陥れる」という意味以外に「落とし穴」って意味もあるのです。 華音の人生は、落とし穴がボコボコあいていて、先の見えないストーリーをイメージして書いていました。 そしてもう一つの意図としては、作者である私が読者を騙す、という意味も込めてありました。 タイトルに『結婚詐欺師に騙された女』とある以上、誰が詐欺師なのか読者はずっと心配しなくちゃいけません。 あえて怪しい人物を並べておくことでちょっとミステリーみたいな感じを目指したりして、色んな意味で実験的な作品でした。 次作は青春モノか、ご当地系の人情モノ、ほっこりな現代ファンタジーのどれかを書こうと準備中です。
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