よここ様  レビューのお礼に代えまして、SSを贈ります。  嬉しかったです! 長編、検討いたします。                       縷縷 拝 <ある日の休日> 「おじちゃーん。おきてー。おじちゃーんッ! はやくー」  日曜の朝6時。キッチンからは楽しそうな話し声が夢の中にまで侵食し、ガチャガチャと調理器具が触れる金属音や、ガッチャーンと床に物が落ちる音が徐々に意識を浮上させる。夢と現の間を彷徨っていると、こうばしい香りが鼻孔を擽り始めたので、そろそろ目覚めようと脳が準備し始めた瞬間――。 「しぃー。太陽くん、航おじちゃんは疲れてるんだよ。折角の休みだから、もう少し寝かせておい
1件2件
(続き↓) 「たいちゃん。あのさ、どうして自分の事を『おれ』って言うの?」  ドアを開け放して出て行ったから、キッチンの声が二階の寝室にも良く聞こえてきた。俺の脳も、しっかり覚醒したようだ。 「だってさあ、ほいくえんのゆうくんもいうよー。わたるおじちゃんだって!」  ああ、やっぱりな……。 「航おじちゃんはそう言うけど、僕は言わないよ。それと、翔くん……いや、たいちゃんのパパも言わないだろ?」 「……ん……」 「確かに、航おじちゃんはカッコイイから真似したくなるよなー」  おいおい。要、まだ四歳の幼児に惚気るなよ。 「ううん! カナメクンのほうがカッコイイッ!」  「うーん。そうかなー?」納得
1件
ありがとうございます!!熟成した2人の関係とパンの対比がぴったりです。 そして出会いから30代までぐらいが読みたいです。社会的な関わりの中で熟成してるわけですから。楽しみです。
1件

0/1000 文字