【 きらきらくず玉 】 お先に「真昼に落ちた流れ星」を読ませていただいており、「この方が小説を書いたらどうなるのだろう?」と気になり、興味津々で覗かせて頂いた作品です。 ちらっと読んでみて、驚きました。どこか硬質な詩情と、童話のような柔らかさを、同時にたたえた文章で描かれる、ちょっぴり不思議な日常……。 自分では、少しは本読みのつもりでしたが、他にこんな読み口の作品を知りません。すぐに、引き込まれてしまいました。 双子の名前を、ビー玉とおはじきとされているのにもセンスを感じました。作中ずっと繰り返し出てくる名前と、切り離しきれないその印象とで、タイトル通り読み終わった後も、きらきらとした余
1件

0/1000 文字