小樽のNPO主催の児童文学ファンタジー賞のように、文学研究者が選考に関わっているケースもあったりします。そういう中では、翻訳文学の語り口調を思わせる、自然な日本語の口語表現からは少し離れた文体がわりと評価されやすい、とうのもあるかもしれません(想像)。 ぜひとも児童文学賞をとりたい。という、受賞が目的であれば、選考委員をやっている大御所な人たちが好む独特な文体に寄せることは必要かもしれませんが、 とくにそれがメインの目的でない場合には、 「子供たちに伝えたいこと」「私が書きたい世界」がしっかりそこにあれば、本当に面白い作品なら、子供は楽しんでくれると思いますよ。文体がどうとか、子供自身は考
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児童文学ファンタジー大賞は、敷居の高い賞ですよね。24年間も大賞が出ないコンテストは他に例がないのではないでしょうか。(笑) それでいて、次回の公募から選考委員に脳科学者の茂木健一郎さんが加わるんですよね。児童文学ファンタジー大賞はどこに向かっているんでしょうね。 児童文学ファンタジー大賞のような賞もあるので日本の児童文学は凝り固まっていると思われがちですが、日本の方がむしろ自由だと思います。 例えば児童文学の大家であるあさのあつこさんや上橋 菜穂子さんの文体は、ほとんど大衆文学と変わらないと思います(上橋 菜穂子の作品を児童文学に加えるかは議論の余地がありますが)。 最近ではキャラクター性
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上橋菜穂子さんは、もともと民族学の方でしたっけ。そういう、異業界から、何の先入観もなく参入してくる方が、業界に新風を吹き込んでくれるような面もあるのかもしれないですね。 歴史的評価はもう少し後年にならないと定まらないと思いますが、「ミヒャエル・エンデやル・グウィンに匹敵する超本格派が日本に出てきたな!」というのが 自分が最初に読んだときの印象でしたね…(最近のものは読んでいませんが) 闘蛇の飼育法の詳細とか郷土食の描写とか、 自分が本当にいま主人公のすぐ横でその同じものを見ている感覚で、夢中で先を読まされる感じでしたね ハリーポッターの日本語版は、わりと堅苦しい感じなのですか? 自分はシ
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>>24年間も大賞が出ないコンテストは他に例がないのではないでしょうか。(笑) ここ数年フォローしてなかったので… まだ今でも大賞出てないんですねw なんかもう、ここまでくると意地みたいな感じですね。まあでも正直に言ってしまうと、「裏庭」でしたっけ。最初の大賞作品? 潜在能力を感じさせる面白い作品だったのは確かですが、 終盤の方はけっこう破綻していて、 「この描写はあまりにも… えっと。まあ、言いませんけど、これはさすがにないでしょ。」っていうのを、今でも覚えていますよ。 24年間? 全部の応募作が、あの水準を下回っていたとは とても信じられないですねw 評価基準があまりにも偏りすぎ
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ところで、麻子樹さんから見て、「これがいちばん!」と思える児童文学作品は、何かありましたか? 自分の場合は、まあ普通すぎて面白みのないラインナップかもしれませんが「はてしない物語」「ゲド戦記(最終巻のぞく)」「獣の奏者(第1巻。2,3巻は、面白いのだけど、なくても成立したと思う)」くらいが、やはりすごかったかな? という感じです 小学生の時点でのベストをきかれたら、「冒険者たち(ガンバとカワウソの冒険)」モーリス・ルブランの「ルパンシリーズ(=たぶん児童文学じゃないけど!)」! だったかもしれません。 シリーズの中で、ルパンでてこない作品も面白いんですよね~「赤い輪」だったかな? なんか
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上橋菜穂子さんは大人向けのハイ・ファンタジーの影響が色濃く出ているな、というのがわたしの印象です。世界観が前面に出過ぎていて、児童文学の本質である「主人公と読者の心の成長」の部分が薄いと感じました。その点が、児童文学としての評価を分けている点なのかなと思います。 ハリー・ポッターは、不思議の国のアリスから連なる伝統的なイギリスの児童文学ですよ。あの言葉遊びはまさにイギリスらしいですよね。(笑) そういえば、JKローリングは秘書、ルイスキャロルは数学者を経験されていますね。児童文学作家でも、広い視野を持つために、一度は社会経験を積んでいたほうがよいんでしょうね。 一番の児童文学を選ぶのは難
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なるほど。十五少年漂流記ですか。自分の中では、大人になってから読んだ「蠅の王」となんだかごっちゃになって、いまぱっと正確に思い出せないですね…(また機会を見つけて読んでみます!) 自分の場合は、書こう!と思い立ったきっかけは、2つある気がします。「ソフィーの世界」を読んだことと、あと、加納朋子さん(?)の「魔法飛行」が、とても影響大きかったですね。 影響というのも、書店でカバーイラストとタイトルに惹かれて衝動買いしたものの「思ってたのとぜんぜん違う」「お金と時間を返してください」って憤慨して、かつ、カバーの帯に「なんとか賞受賞作!」って書いてあるのを見て、 「はぁ?? こんなのが賞とって
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