小花衣ゆりさま、このたびはお読みいただき、またお心のこもった丁寧なレビューありがとうございます。 ご指摘の通り、女たちが主人公マルクへの憎しみを放棄し「赦す」ことを心に決め、「人として」の道へ自分たちも戻って生きてゆこうと決意する迄の物語です。同時に、そこに至るまでの彼女たちの複雑極まる心模様や、憎しみの余り自らもマルクへの残酷な行いに手を染めてしまう過程にも、力を入れて綴ったつもりでおります。 彼女たちはマルクを赦すと「決め」ましたが、果たしてそれが実行されたかは、ものがたりのラストの描写に留め、あとは読んだ方の想像にお任せする形にしましたが、たぶん、マルクとヘレナ、そして女たちの関係は

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