そして③……神官セメイル。  Ⅱを読み終えた時、私の中ではダントツでセメイルが一番好きなキャラクターとなりました(完結まで拝読した今は、メルジューヌとグラグラしているのですが……!)。  最初は恐ろしげなセメイルでしたが、味方になってみると、なんと善良で健気な人なのか。  ラスイル、タウォードとの悲しい対立、宗教者としての苦悩。セメイルと一緒に、何度息を呑んで涙をこぼしたかわかりません。  激しい痛みを伴いながら……しかしセメイルは数々の試練を受け入れ、乗り越え、大きく成長していきます。残ったもの、失ったもの、全てを愛し抜いて。  セメイルの茨の道はここで終わりますが、Ⅲにも登場してくれます
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