SFの手法の一つに外挿というのがあります。現在から、ある事象の行き着く先などを想像でもって描く、とでも申しましょうか……それに、『蜂起』のなかのあの世界は、文化大革命やカンボジアのクメール・ルージュについてちょっとでもかじったことのある方から見れば、落ちなども容易にわかってしまうはず、です……。  山上たつひこ先生は、ずいぶん前に一種の全集だったか選集だったかが刊行され、一部は読みましたが、わたしは『喜劇新思想体系』のような危険すぎる(よく刊行できたと思います……)ギャグ漫画のほうが好きだったりします。  で……なのですよ。  次の作品は、例の人外だらけの学園もの……なのですが、いつもとはち
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