レビュー書かせて頂きます。 初めておじゃま致します。 主観二重仕立ての語りで梯子を登っていくような恐怖でした。 登りきった先に見たものは、明るい光に溢れた未来ではなくて、どす黒い赤。 肉を切る音ま

じわじわと息苦しさと違和感を覚え、やがて読んでいる自分が作者に嵌められ、とんでもない恐怖体験をさせられているのに気づく……。 そんな感じのする、とても質の高いホラーでした。 前半と後半の視点の差が与

僭越ながらレビューさせて頂きます。 前半と後半に分かれた謎と謎解き。美しい文章と繊細な描写により、物語の世界観に惹き込まれました。 初めは優しく感じた姉の存在が、後半にいく直前に狂気を運んできます

冒頭からの独白で見事に誘導されましたね。 姉の視点で見た世界はまだ歪んでいるけれど、真っ直ぐで。それ故に多くのものが見えていなかった…あるいは見ないようにしていたのでしょう。 妹からの視点の世界は、と

前半のお話は、 何処か違和感を感じつつも、仲の良かった姉妹が、成長するにつれ美しい妹に嫉妬し追い詰められてく姉の様子が、とても辛い存在に思えます。 が、後半の妹・良子の話で何とも言えない違和感の正体