朧月と牡丹雪

聞こえたのは、雪の降る音に掻き消されそうに頼りない、彼女の小さな声だった。

黒羽瑛人

恋愛 完結
11分 (6,421文字)

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あらすじ

月が雲に透けて朧に見える、冬の夜。 大粒の水気を含まない牡丹雪がこんことしきりに降り積もり、また一層雪景色を深くする。 辺りは既に積もっている雪に音を吸い込まれてしんと静まり返り、まるで雪の降り重なる

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