人革装幀職人

【超・妄想コンテスト 第89回「一冊の本」】(2019年1月23日 優秀作品)

Gacy

ホラー 完結
10分 (5,417文字)

43 990

あらすじ

日本をはじめ世界各国に残る人革装幀本。 その数は決して少なくないと言われている。 自身の欲求を満たすために美しい動物の皮を生きたまま剥ぐ人間にとって, 人革装幀本を造るのは狂気の沙汰と言い切れるのだろ

感想・レビュー 4

装幀本に出会わなければ…

人装装幀本に魅入られ、17世紀の職人を超えたと自己陶酔の世界にいたった私。 自分の世界に必要な素材を見つけた時の私。装本を手に取り、頬ずりし楽しんでる私。 親子に危機が迫るにつれて、私の高揚感がたかま
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本当に罪悪感の欠片もなく、ただ芸術……というか自分のこだわりの品を作り上げることに使命感を燃やしている主人公に、単純に恐怖を覚えました。 寒気が止まりません((((;゜Д゜))) 作者様はこういったサ
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仕事に積極性があるような言い回しから狂気の沙汰、というものであるのは間違いないが、それとは逆ともいうべき語り得ない何かがある。 人の革。人の魂は込もっていても、心は込もってないのかもしれない。
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