つちぐもの唄

源氏の軍勢が隠れ家に迫る。暗殺稼業に手を染めた少女・胡蝶を守る鬼神・鬼蜘蛛は独り、屋根の上で満月を仰ぐ。

はやくもよいち

52分 (31,135文字)
和風ファンタジーです。謡曲「土蜘蛛」に着想を得ています。

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あらすじ

胡蝶は寺の釣鐘ほども大きい雌の鬼蜘蛛を呼び出す異能を持っていました。故郷のため京(みやこ)へ上り、出稼ぎをしています。裏稼業の元締めから「つちぐも」という通り名を付けられ、彼女は刺客として武家の屋敷に

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感想・レビュー 1

鬼神を呼び出し、それをあやつる少女の悲しい恋の物語。 冒頭から屋敷の屋根にうずくまる巨大な鬼蜘蛛と月夜のシーンが美しい。 鬼神を呼び出す能力があるゆえに、母に捨てられ人を殺める仕事を押し付けられる不幸
ネタバレあり
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