30.私にぴったりの?

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 今まで通り話すことはあっても、これまでみたいに「花々里(かがり)」「花々里」と付き(まと)われたり、やたら過干渉気味に心配されたりしなくなったことで、寛道(ひろみち)なりにけじめを付けてくれているように思えて。  それと同時、如何に今まで彼が私のことを気にかけてくれていたのかを今更のように思い知った。  小町(こまち)ちゃんにそう話したら、「ひろくんの気持ちに気付いてなかったのは花々里ちゃんだけだよ。私は気付いてた」って苦笑されて。  私ってば本当、どんだけ鈍感だったの!って反省したの。  知っていたところで、結果はきっと変わらなかっただろうけど、寛道に変に気を持たせることはなかったんじゃないかなって思ったりもして。  そういえば私から寛道が距離を置くようになった最近、そんな寛道のそばで彼の同級生と(おぼ)しき先輩女性の姿をよく見かけるようになった気がする。  私が気付かなかっただけで、彼女の恋心はずっと前から存在していて……鈍感にぶちんな私がその恋路を邪魔していたのかも?って思い至った。  それに気付けるようになったのはきっと、私も人並みに人を好きになる気持ちを自覚したからかもしれない。  寛道のことはもちろん、大切な幼馴染みだと思っているし、幸せになって欲しいなと思っています! ✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽―― --------------------- 【information】 この辺りの詳細にあたる寛道(ひろみち)の恋バナは 『すてひろ』https://estar.jp/novels/25833157 634d3d47-f664-4b2c-b98a-ae2fb1606af2 で読めます❤️(完結済❤️) もし宜しければ(人´Д`*).+゚. --------------------- ✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
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