22人が本棚に入れています
本棚に追加
https://estar.jp/novels/25695295/viewer?page=3
「もしもこの世に」望月先生が天井を見た。
「もしもこの世に?」醤子が首を傾げる。
「不滅のものがあったとしたら」
「なんですかそれ、望月先生」邪美が困った顔をした。そう、邪美はいつも困る子だ。
「幻想かもしれないけど」
「幻想……」京太郎が言葉をかみしめるように腕を組む。
「それは、愛。それを題材にしたらどうかしら」
「愛は不滅ですか?」
「醤子ちゃん、それは誰も知らないわ」
「知らないものを、どうやって演じるのですか」
「邪美ちゃん、それが演じるということ。京太郎君、君に託すわ。観客の心震わす物語を」
https://estar.jp/novels/25695241/viewer?page=3
最初のコメントを投稿しよう!