前書き 今から推しの話をしようか

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前書き 今から推しの話をしようか

エッセイが書きたい。 数年間そう思ってきた。 私はエッセイを読むのが好きだ。小説よりも、()に近い作者を見ている気分になれるからだ。エッセイは私に、「作者をより深く知ることができた」という満足感を与えてくれる。 小説も読むのが好きで書くようになったのだから、エッセイも書いてみたいと思うのは当然のことだった。 ただ、何を題材に書いたら良いのかわからない。数年間悩み、結局書かずにいた。 エブリスタに初めて作品投稿をしたのは2012年。 そこから数作書いては数年休むの繰り返しで、登録年数ばかり重ねてきた。社会人になって、めっきり書かなくなってしまったのだ。 2017年、重い腰を上げて書き始めたのが『能力があるのは必然です!』(https://estar.jp/novels/24883718)だった。しかしそれも、完結と同時に気が抜けて、ちょっと休もうと思っている間に数年が経過してしまった。 書きたいものはある。でも書いていない。 そのことがずっと気がかりだった。 そして2020年。様々なきっかけがあり、再び筆を執ることにした。今のところ順調に書けていると思う。 とはいえ、連載している『生まれた時からひとりだった』(https://estar.jp/novels/25673833)を完結させたら、書かなくなってしまいかねない。前例があるだけに、容易に想像できる。 せっかくまた書き始めたのだから、書くことは習慣として続けていきたい。せめて気軽に書けるエッセイでもあれば。 そんな気持ちで始めたのがこのエッセイである。 なんのテーマもなく書き始めるのは難しい。なにかテーマは設定しよう。そう考えたときに真っ先に思い浮かんだのが、お笑いと深夜ラジオだった。 好きなものについてだったら書けるかもしれない。 ただひとつ言い訳をさせていただくと、そんなに詳しいわけではないということだ。 お笑いはテレビのネタ番組やバラエティ番組でしか知らない、という人よりは語れるだろうという自負はある。 しかし、メディアに出る前の若手芸人までチェックしている(お笑いライブに通い、「次にこの人たちが来るはずだ!」と思っているような)人ほどは語れない。 また、私は漫才よりもコントが好きだ。好きな芸人はコント師が多い。 そこをご了承いただき、読み進めていただきたい。 (「漫才とコントの違いが分からない」という声があれば、それを書く項を設けるので気軽に言ってほしい。) (2020.08.20記)
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