神界美食武闘会

1/2
前へ
/5ページ
次へ

神界美食武闘会

https://estar.jp/novels/25705832/viewer?page=1 ↑前のお話  ラーメン屋の店主はおもむろにタバコを取り出すと、口にくわえ、ライターで火を灯した。  ― ふうー ―  思い出すように煙を吐くと、まるで永遠を表すようなメビウスの輪を描いた。 「……あれは私がまだ神様の台所(夏八木 瑠一氏著 https://estar.jp/novels/25705126)で修業中の身だった頃の話だ」 「人々の心を満たすために、おいしい料理を作ることが仕事だった。私はまだ駆け出しで、師匠の技を目で盗むことに集中していた」 「そんなある日、師匠から『神界美食武闘会に出てみないか?』と声をかけられた」 「神界美食武闘会!? www」  一同は驚いたほうがいいのか、笑ったほうがいいのか、少し迷った。 「師匠の調理ミスを1か所見つけたことが評価されたようだ。私は自分の実力を試そうと出る決心をした」  邪美がウトウトし始めていた。 「最高の食材を用意して、武闘会に臨んだ。1回戦の相手は、聖龍界の白虎」 「そこからが長そうですけど……大丈夫なの?」  涼子部長は不安げに、店主に問いかけた。 「心配するな、そう長くはならない……」  次ページへ続く
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加