翠流SS⑳&投票は今日まで

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翠流SS⑳&投票は今日まで

おはようございます。もうこんな時間! 休日はゆっくりスタートです。 本日24時でサブキャラ・主要キャラの投票を締め切ります。 まだの方はぜひぜひ。現在52票集まっています。 こちらの頁に投票へのURLリンクがあります。 https://estar.jp/users/159459565 ↓ あーちゃんにミルクをあげてみたい芽生💕   ぬいぐるみを抱っこして練習中💕 27f41889-936b-464e-9b36-02c33d61ad1c **** 昨日近所にお買い物に行ったらこんなコーヒーを見つけました。 鎌倉と聞くだけで、ワクワクしちゃいますね! 61d17de6-8c79-4ab5-8d1c-31a21580c553 このパッケージの竹林は月影寺で…… これは流がブレンドした☕という妄想に走ってしまいました。 c4ee6598-9297-40b1-b4fd-202299d388a8 **** 重なる月 https://estar.jp/novels/25539945 『翠と流の夏の温泉旅行⑳』 「うう……ぐすっ……」 「あぁ泣かないで、一体どうしたんだい? 墨が顔についてしまうよ」  振り向くと、しずるくんが筆を持ったまま項垂れていた。  長い黒髪に隠れて表情が窺えないが、どうやら……ぽろぽろと涙を零しているようだ。 「あぁ……漢字がくっついて、しかも滲んでしまったんだね。初心者には難しいのに、僕が気付かなくてごめんね」  写経用紙は、墨汁を零したように真っ黒に染まっていた。 「ご、ごめん……な、さい」 「いいんだよ。そうだ! 簡単なお手本を僕が書いてみよう」 「うん!」 「にゃあ♡」  隣には人懐っこい猫ちゃんもやってきて、和やかな雰囲気になっていた。  月影寺でも、子供用のひらがな写経を始めようかな。 「ぶっせつまか はんにゃはらみった しんぎょう かんじざい ぼさつぎょうじん……はんにゃはらみった」  お経の数行を大きな平仮名で書いてみた。 「どうかな? しずるくん、これなら書けそう?」 「うん! やってみる!」  しずるくんはご機嫌な様子で、一文字一文字丁寧に書いてくれた。 「あぁ、とても上手だよ。ところで、そろそろ親御さんが探しているんじゃないかな? お部屋に帰らないと心配かけちゃうよ?」 「……お……やごさん? ねこさんは?」    しずるくんは、写経を終えて満足したらしく、猫ちゃんで遊びだしたので、困ってしまった。  流……まだか。早く戻ってきてくれ。そろそろお前の助けが必要だ。 「あのね、しずる……ねこすい、すき」 「『猫翠(ねこすい)』? いやいや……僕は猫じゃないよ?」  今度は僕が猫扱いされてしまったのかと思うと、なんだか愉快で苦笑してしまった。 「あ……ねこさん、すき?」 「くすっ、うん、僕は猫ちゃんは大好きだよ」 「じゃあ教えてあげる! こうしてもらうとすごくきもちよかったからぁ……」 「え?」  突然しずるくんが猫を仰向けにして、そのお腹に顔を埋めてすぅすぅと深呼吸した。  ええ?  「わぁ……ふかふか。あったかぁい。ここすうときもちいいよ」  突然の行動に驚いたが、なんだか楽しそうだな。  どうやら『猫翠』ではなく『猫吸い』らしい 「ねこすい やってみたい?」 「そうだね。やってみたいな」  しずるくんの真似をして黒猫ちゃんのお腹に顔を埋めると、なんとも言えない癒やしを感じた。 「あはっ、こら動いちゃだめだよ。ねこちゃん」 「えへっ、いきゅうさんも……うれしそう!」  そこにバタンッと大きな音を立てて、入り口の襖が開いた。 「翠……っ、無事か。だ、誰だ! この部屋に侵入した不審な輩は!」  流の険しい声にしずるくんがビクッと震え、固まった。  そして次の瞬間……僕の背中にくっついて大泣きした。 「ぐすっ……こわいっ、え、えーん、うううっ……」 **** あーあ、流ってば、そんな乱暴な声出したら駄目ですよね💦 早急に、東弥さんを呼んでこないと~ 沈丁花さんの『朝日に捧ぐセレナーデ』の夏のSS「猫吸い」ネタをお借りしました。絶賛クロスオーバー中です。 https://estar.jp/novels/25665253/viewer?page=170
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