星野未来さん

1/1

208人が本棚に入れています
本棚に追加
/442ページ

星野未来さん

恋ニたゆたふ、雲ノまにまに https://estar.jp/novels/25810628 東里胡さんからの紹介で……ということなのですが、ハッキリと申し上げます。紹介されている場合ではありませんよ。 (。-`ω-) 僕より里胡さんの方が、作家としての実力はかなり上なので、僕より里胡さんに教えてもらうべきです。 あの方、先月から連続で、特集に選ばれて、妄想コンテストで入賞して、スターツ小説大賞の最終選考に残って、ついにはヒマワリねっと文庫アワード2020で、児童文学部門賞の金賞って……やりたい放題ですからね。 (´・ω・`)僕なんかより、確実に良いアドバイスくれますって。 それでもまぁ、せっかくですから、それなりのアドバイスをさせて頂きます。 というか、( *´艸`) 里胡さんの紹介枠なので、少し厳しめに行かせて頂きます。 ということで読ませて頂いたのですが、まず書き出しのプロローグですが、これが少しやり過ぎな感じが否めないです。 インパクトのある書き出しとして、この形態は正解なんですが、本作はここでほとんど内容を明かしてしまっているので、先が読めてしまっています。 『ザァーーーーーーーーッ!』のところから、小さくなっていった……。までで良いと思います。 読者に、「え? 何があったの?」と思わせて、先を読ませるなら、最初(時が戻せるのなら、まで)と、最後(俺は彼女の落ちて行く姿を、から先)はいらないです。 で、3ページ目から物語が始まって行くのですが、基本的に全編を通して、男の子視点の一人称の文体で、過去の回想が続いて行くので、今一つ臨場感に欠けます。 例えば3Pの「でも大樹ん家は、本当に金持ちだな~」辺りのメンバーの登場シーンも、回想の流れのままで進んで行っているので、例え回想シーンであっても、そのシーンを切り取ってリアル感を出してあげないと、読者が感情移入できないので、残念ながら読後に、涙で袖を濡らすには至らないと思います。 この辺りのシーンで説明をすると、まず柚葉ちゃん以外のメンバーの名前も出て来なければ、容姿の描写もありません。 これでは読者が、映像として見ることが出来ないので、感情移入出来ないのです。 明日の登山の話で盛り上がっていた。までで、回想説明を一旦切って、「でも大樹ん家は」の台詞から、三人称寄せで周囲の情景とか、メンバーの描写を入れてあげてください。 他のシーンもすべて、部員たちの会話があっても、すぐに主人公の回想説明が入るので、それぞれが生きたシーンではなく、過去の映像を観せてもらいながら、そのときの情景を解説してもらっているように感じるのです。 これがいわゆる、リアリティがないとか、臨場感が感じられない。の正体です。服の上から痒い所を掻いているみたいな感じとでもいうのでしょうか。 この流れで行ってしまうと、残念ながら最後の感動のシーンで、感情移入が出来ないので泣けないのです。 例えばP5 「おい、大樹……。ちょっと、この雨酷くないか……?」 「ああ、本降りになったな……。山の天候は、変わりやすいんだ……」  俺たちは、元来た道を戻って行った。  この大雨で、道がぬかるみ、とても滑りやすくなっている。 このシーンを僕が書いたらどうなるのかやってみます。 「おい、大樹……。ちょっと、この雨酷くないか……?」  顔の雨を拭いながら、山田が俺の顔を見る。 「ああ、本降りになったな……。山の天候は、変わりやすいんだ……」  さすがにこれ以上先に進むのは危険そうだ。 「帰るか……」  振り返ってみんなの顔を見ると、全員が不安そうな顔をしていた。 「ああ、そうだな」  山田も他のメンバーの顔を見る。 「うん。帰ろう」  ずぶ濡れの柚葉が、寒そうに震えながら頷いた。  雨足は強くなるばかりで、一向に止みそうな気配はない。  俺たちは、元来た道を戻り始めた。  ところが大雨で、道がぬかるみ、とても滑りやすくなっている。  そのうち、その細い道にも容赦なく大量の雨水が、山の上の方から流れて来て、小道を少し、また少し……。削り始めていた。 こんな感じでどうでしょう? 少しは映像が見えて来ませんか? あと、リアリティでいうと、例えば病院の夜間救急入り口から、受付もしないで中に進入した場合、すぐに警備員が追いかけて来るので、エンディングシーンみたいなことにはならないと思います。 それともう一つ。 台詞の前に「こう言う」とか「こう言った」と言ってから、台詞を喋らせるのも、回想になってしまうので、リアル感が薄れる為、やめた方が良いです。 P4 隣にいる柚葉にこう言う。「ふわ~っ、ほらな。晴れただろ」 P12 撫でるように回しながら、こう言った。「俺は……、柚葉のことを」 P13 こう伝える「明日来るって、嘘をついて」 エンディングシーンのP13 に、これがあるために、ようやくリアリティが感じられるのが、 いつのまにか、辺りは徐々に明るくなっていき、 の辺りからなので、残念ながら僕は泣けませんでした。(;^ω^) やはり回想がメインの物語りであったとしても、それぞれのシーンは、回想ではなく、リアルに描写してあげないと、読者は物語に入り込めないと思います。 ストーリーは素晴らしいので、少し手を加えてみてはいかがでしょうか。 頑張ってください、(*´∀`)ノ■はい、チョコ
/442ページ

最初のコメントを投稿しよう!

208人が本棚に入れています
本棚に追加