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ゆんさん
妖は綺麗に笑う
https://estar.jp/novels/25825390
あらすじが和風ダークファンタジーということで、読ませて頂いたので、まず最初の絵で、その世界観に入り込んで、序章で納得した分、4ページ以降の設定で、アービターという単語に違和感を感じました。
和風ファンタジーで推すなら、和風の名前の方が良い気がします。
あと、4P
一人で入団
二人の様子を
漢数字表記なのですが、序章では
1人の少女
1人だけ生かされたのだ。
2人の利害が一致した。
アラビア数字になっています。和風ファンタジーと謳うなら、漢数字で統一した方が良いです。
せっかくの和のイメージなので、アラビア数字だとか、P14のサイズ感だとか、P18の3人1チーム、P55のポーカーフェイスといった、カタカナ語は使わない方が世界観が壊れないのではと思いました。
とはいえ、序章から年数の経った未来の話でしたら、そこまで頑なに拘る必要はありませんが、P4の最初に、千年後東京。みたいな時間経過を入れてあげると親切です。
設定とか世界観は上手く出来ていて、とても素晴らしいと思います。
ただ、僕は……ですけど、あくまでも個人的な意見で、正しいかどうか分かりませんが、僕はこの作品の前半を読んで、過去の説明とか、状況の説明に終始し過ぎな感が否めませんでした。
ファンタジー小説なので、仕方ないところではありますが、章が変わるごとに、その章のメインキャラの説明が始まるのが残念だなぁ……と思ってしまいました。
P7の辺りは説明ではなく、現在進行形のストーリーなので、こういうシーンをメインにしつつ、説明は小出しが理想的ではあります。
もう一つ気になったのは、一つの文の中に対象人物の名前が何度も出て来るので、読み辛いところです。例を挙げるとP22
夜虎は私が地獄に足を踏み入れているのも分かってて側にいる。夜虎はきっと、私が何をしてもお疲れ様だと労ってくれる。夜虎はそういう子だ。
真っ黒の夜虎の髪。それを撫でていると夜虎は眠りについた。夜虎はどこまでも一緒だ。
アービターの訓練生には夜虎はなれないから。正入団の時に、夜虎は顔を見られている。兎の面の女に連れそう夜虎の姿ってのを、何人にも見られれているからな、夜虎は留守番だ。
最初に一つ「夜虎」と入れたら、それ以降の文章の主語は「夜虎」だと分かると思います。
-------------------- で視点を変えているのですが、例えばP43 最初の数行読んだだけでは、誰の視点に切り替わったか分かりませんでした。
P141も、亜子と小春の会話から始まっているのは分かりますが、誰の視点か分かりません。
視点を変えるときは、出来るだけ最初の行で、誰の視点なのか分かるようにしてあげた方が親切だと思います。
P129
レジスタントとしてこの施設をつくった」
閉じ括弧だけなので、どこからが会話か分かりません。
P138
「こは「藍斗、うるさい」
これも藍斗の台詞に閉じ括弧がありません。
藍斗の台詞を小春が遮ったのなら、無理に台詞をかぶせないで、そのシーンまでに行間を開けた文章を続けておいてからの、行間無しの連続台詞、
「こは」
「藍斗、うるさい」
で伝わります。
この作品は、ボソボソ喋る暁月とか、関西弁の凛とか、魅力的なキャラが多いのですが、一度に多くを出し過ぎると、読者がついてこれないので、シーンごとに2~3人に抑えたほうが良いと思います。
その魅力的なキャラたちがこれからどんな成長をし、どんな物語を紡いでいくのか、引き続きの更新頑張ってください。(*´ω`*)
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