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羽餅みな さん
臆病者の愛
https://estar.jp/novels/25881401
本作は、妄想コンテストで掠りもしなかった。
ということなのですが、羽餅さんは「おたふく嫁」という作品で、妄想コンテストで一度入選していますから、そういう方は、やはり実力があるので、今回の妄想コンテストにおいても、それ相応に仕上げているはずだし、今回入賞に選ばれた東里胡先生の作品と比較しても、それほどの大差はないと思います。
まぁ、こればっかりは、選ぶ人の好みが大きいですからね。
と、言ってしまうと話が終わってしまうので、一度も妄想コンテストで入賞したことがないワタクシが、偉そうにレクチャーして差し上げましょう。
もちろん、一度も入賞したことがありませんから、ズバリ何の参考にもならないでしょう! ← なぜか偉そう。
まず、僕個人としては、テーマ「怒る」に対して、本作は「怒る」の要素が弱いと思いました。
賞に選ばれる人の作品は、やはりテーマが活かされていると感じます。
過去に「お母さん」というテーマで佳作を受賞した、空野ふみさんの作品を最初に読んだ時、敵に命を狙われている科学者の息子と、その子を守る護衛ロボットを描いた、その世界観と描写に圧倒されつつも、テーマの「お母さん」に対しての作品の内容が弱いと感じて、その意図のアドバイスをさせて頂きました。
それに対して、空野さんが一文訂正を入れました。
敵に攻撃され、ボロボロになってその機能を停止しつつ、護衛対象の少年ソウタを逃がしたロボットのコダマが、その役目を終える瞬間に「……コダマ、ハ、……ズット、ソウタノ、オ母サン……シタカッタ……」と言い残し、機能を停止します。
最後にこのロボットの台詞が入ったことで、この作品がしっかり「お母さん」というテーマにマッチした作品になったと思いました。
同様に、本作「臆病者の愛」においても、テーマ「怒る」をもう少しドーンと押し出さないと、選考委員に響かないのではないかと思います。
ということで、僕ならこうするというのを、次ページでやってみます。
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