宮瀬杏さん

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宮瀬杏さん

教育係の恋愛事情 https://estar.jp/novels/25762648 宮瀬さんの作品は、それなりに栞も入っているし、そういう意味でもストーリーは面白いのだと思います。 僕は正直一人称の恋愛小説はまったくと言っていいほど読まないので、現在の人気作品のトレンドが分からないのですが、この作品に一つでも多くの栞が入るようにアドバイスをするとすれば……。 まず、行間字詰めはやめた方が良いです。 このカテゴリーを好んで読みに来る読者は、やはり文学的な恋愛小説ではなく、お手軽にサクサク読める方を好むのではないかと思うのですよ。 今日の恋愛カテゴリーのランキング 1位 夜を秘すもの 2位 俺様上司とお見合いしました 3位 拗らせた恋の紡ぎ方。 4位 君とロマンスをしよう 5位 続 あいしてると言いたくて。 ランキング上位の作品に、行間字詰めの作品は1作品もありません。 まず、これらの作品を読んで、この作品も、多くても句点2~3個に一行のスペースを開けてみてください。 次に文体について。 二ヶ月 四年 営業三課 5分 この場合は全て漢数字で、五分とした方が良いです。 上司―松宮主任 ―稲本祐太くん 名前の前に「―」を入れること自体は悪いことではありませんが、単体だと漢数字の「(いち)」と迷うので、記号を使う場合は !!必ず!! 偶数個使ってください。 上司――松宮主任 ――稲本祐太くん こうすれば漢数字の1ではなく、記号の全ダッシュだと分かります。 因みに三点リーダーも偶数個で使用してください。 台詞の開始に三点リーダーが多いですけど、ラブコメみたいになるので、やめた方が良いです。特にこの作品はレーティングがかかっているので、大人の女性がメインの読者になります。 ちゃんとした恋愛小説にしてあげないと、読者が増えないんじゃないかと……。 次にリアル感について。 これはですねぇ、正直に言うとまったくないです。ただ、恋愛カテゴリーの中の、ライトな感じな物なら、こういう感じでも良いのかもしれませんが、前出の通り、レーティングのかかっている大人の読み物なので、もう少しリアル感を持たせてやらないとダメな気がします。 そのうえで、僕がこの作品を書くとしたら、もう少し描写をいれます。 その前に、順を追って説明させてください。 まず2P いきなり「館山さん帰りましょうよー」と、何の脈絡もなく、前のページから二か月という時間を飛び越えてしまっています。 最初のページに「遡ること二ヶ月前」という一文は有りますが、次のページに移った際に、突然稲本くんの台詞から始まるので、読者は「え?」と思います。 この場合1ページの最後を、「あの時はそう思った……。そうあの時は……。」としてやると、ここで回想シーンが終わったことが読者に分かります。もしくは、次のページの最初に、「あの日から二ヶ月が過ぎた。」の一文を入れても伝えることが出来ます。 次のページに続きます。
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