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猫町氷柱さん
CLOVER
https://estar.jp/novels/25781071
5,940文字で 栞4
因みに
「封怨鳥籠」という作品
67,211文字で 栞207 入ってます。
文字数に差はありますが、こちらの作品が行間を開けて、かなり読み易い仕様になっているのに対して、依頼のあった本作は、行間無し字詰めで物凄く読み辛いです。
もっとも長い話ではないので、栞が入ってないのは、そのせいかもしれませんけど。
とはいえ、今回のご依頼は「人物描写や情景描写」が上手く行かないところの指導を、ということなので、行間無し字詰めに関しては、これ以上何も言わない様にします。
掌中乃珠について
1Pの人物描写や情景描写は、初見で「どういう状況?」と思いつつも、映像で見ることが出来るので、そこに関しては特に問題はないと思います。
ただ、地の文でだらだら説明しないで、会話の中で状況を説明するのは、すごく良いのですが、19時以降しか視れないの件は、兄妹の会話としては不自然です。
「まぁね。でもさぁ、私がオニイチャンにかけた呪いで、お兄ちゃんの見てるものが私に視えるのは、夜の7時からだから、それまでの時間に、まさか他の女と話したりしてないよね?」
こんな感じの方が、自然な感じで状況を現わせてませんか?
で、2P以降なんですけど、話が飛んでしまっていて、まったく意味が分かりません。
何度も読み返して、こうなのかなぁ?と解釈出来たのは、
最初のページは現在で、妹が悪霊になって部屋に棲みついていて、兄の目を介して、兄の見ているビジョンを観ることができる。
次のページは過去で、妹と二人で生活をしていて、バイトで仲良くなった相沢涼香と交際を始めた。
次のページは写真が送られてくるけど、それは妹が兄の見ている視点で念写した写真で、このときはまだ妹は生きている。
次のページは相沢涼香の死亡を伝えるニュースを見ていると、妹からメールが来た。
妹が相沢涼香を殺して、身体をバラバラに切り刻んだうえ、首以外を山中に廃棄し、首だけは自宅の浴槽に残していて、その後自宅に戻って来てから、手首を切って自殺した。
それとも、兄が遺体を始末したけど、その記憶を失っている。
この辺りが、何が何だかよく分からないです。
もう少し状況の描写が無いと、まったく読者の頭に映像が浮かんできません。
ここから少し状況の描写について書いて行きます。
まず2P
四行目で突然相沢涼香の話になるので、3行目と繋がっていません。
例えば3行目から続けるなら
妹を養うために居酒屋でバイトをし、生計を立てる日が続いた。
その居酒屋に、バイトリーダーの相沢涼香という、姉御肌で面倒見が良く、とても気が利く女性がいて、よく助けてもらっていた。
俺の境遇について知ると、野菜を恵んでくれたり、時には手作りのおにぎりを分けてくれることもあった。
彼女はフランクリーで優しく、話しやすくて、俺にとってはまるで、母親のような存在だったのだ。
こんな感じではないでしょうか?
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