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咄嗟に手を離した貴方だったが、体の一部に火傷を負ってしまった。
「そんな……馬鹿な……」
「コレで思い知ったじゃろ。慢心していたと」
「ジャベル!」
ジャベルと呼ばれた老人は、あの掘っ立て小屋の前で酔いつぶれていた爺さんだった。
「お主らが儂を追い出してから何年経つかのう? ま、わしゃ気楽に過ごせるから構わんかったが……」
「お前が誰も後継に選ばなかったからだろうが!」
「後継? 誰がなれる? 魔剣にも嫌われる程度の鞘しか用意できんお主達の? 誰がじゃ?」
「「「「「………………」」」」」
「客人、怪我を負わせてしもうたのは申し訳ない。しかしその剣には鞘が要る。ついてきなされ」
貴方はおとなしくついていくことにした。
老人の後を追う→https://estar.jp/novels/25798313/viewer?page=70
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