12-4.くるみの覚悟と実篤の決意

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***  実篤(さねあつ)が買った土地は、元あったパチンコ屋自体が駐車場なしの都市型店舗だったため、広さはおよそ三百坪。  つい店舗付き住宅を建てるだけにしては広すぎるように思えたけれど、自分とくるみの愛車用の車庫を建てたり、客用の駐車場や倉庫を置くスペースなどを確保することも考えたら、それほどだだっ広いと言うわけでもなくて――。  実篤とくるみは、そこに木造と鉄筋コンクリート造が混在した、立面混構造(りつめんこんこうぞう)の三階建てを建てることにした。  要は一階を鉄筋コンクリートに、二・三階を木造にした形だ。  一階部分は『クリノ不動産』と『くるみの木』の販売スペース及び従業員たちの休憩室。それプラスくるみがパンを焼くための調理場などを設ける設計になっている。  二階・三階部分はくるみと実篤(さねあつ)のプライベートスペースだ。  今までバリバリの日本家屋感満載の平屋に住んでいた二人にとって、三階建てと言う縦方向に長い洋風の建物はかなり新鮮で。 「エレベーターも付けた方がええ思うんじゃけどどうじゃろ?」  実篤が言ったら、くるみが目をぱちくりさせた。 「自宅にエレベーターですか?」  たくさんの荷物を持ってくるみがええっちらおっちら階段を登ることを考えたら、それは必須に思えた実篤だ。 --------------------- 前頁に書きました、エッチなシーンだけ書き出したスター特典、upしています。 b95a1ae8-713c-469b-b150-ac69cd4d9e5e https://estar.jp/extra_novels/26058824 【作品紹介】 本編450頁(https://estar.jp/novels/25876007/viewer?page=450)のあとの蜜夜を切り取っただけの、エロエロなイチャイチャ話です。 性描写ありきなお話なので、苦手な方はご注意ください。 ---------------------
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