2021.01.18. 夢と脳と不可抗力の話

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2021.01.18. 夢と脳と不可抗力の話

先日、「大賞は作品を元にプロが楽曲化して配信」という副賞付きの「夢」をテーマにした某短編コンテストに出しましたが、そもそもそんな若々しい夢など失った大人がどれだけ若手を偽装して書いた所で通るはずもありませんでした(笑 卒業の話なので三月ぐらいにリリース予定でしたが、テーマがちょうど「足あと」だったのでここで公開します。 妄コン「足あと」向け短編 「足だけは速いんだから。」 https://estar.jp/novels/25731076 この話は以前に書いていた詞を元にしたもので、その元詞がこちら。 「明日への足跡」 https://estar.jp/novels/25731079 妄コンでただの詩や詞が通ることは無いのですが、タイトルに「足跡」とはっきり入ってしまっているので、一応出しておきます(笑 ところで「夢」と言うと、「思い描く夢」と「睡眠時に見る夢」があり、似て非なるものですが単語は区別されていません。 日本における夢の概念は古くから「眠っている間に見る幻覚」という程度であり、それが転じて「現実的で無い儚いもの」という意味も持つようになったそうですが、それが明治維新と共に輸入された欧米的概念の翻訳の過程で「将来を思い描く願望」という意味が付加されたそうです。 眠っている間に見る夢の原理は「脳内の情報整理」なのだそうです。 起きている時は、「各感覚器官からばらばらに収集されてくる五感情報を統一的な意味を持つように感覚統合を行うシステム」である「意識」によって、脳内世界は連続的でただ一つであるように統制されていますが、脳内の記憶や思考というのは、一つ一つの情報を時系列に沿って並べているわけでは無く、複雑で合理的な巨大ネットワークの中で、けっこう非論理的に組み上げられていくもののようです。 類似した記憶や思考は同じ神経回路群を用いるなどしており、決して意識で認識しているような整然とした世界ではありません。 そして、眠っている間に脳内で行われている処理を、半分意識が起きた時に垣間見てしまっているのが夢なわけでして、だからあんなに支離滅裂なのですが、むしろあれが本来の脳内の光景なのだと思うのです( --)゛ 眠っている間にも脳は情報整理をして、目覚めた時に意識が混乱しないよう常に頑張ってくれているのですね。 だから夢を見た時は、その内容に関わらず「今日もありがとう」と脳に微笑みかけてあげましょう。 夢に昔の恋人が出て来ても、それは脳が複雑な処理過程でそこら辺の回路を使い回したからであって、夢の中で名前を呼んだら寝言で本当に言っちゃってても、それは決して意識の上でその人のことを思っているからなどでは無く、自分にも脳にもやむを得ないことであり、罪などありませんからね。 隣の人とかは、ものすごいキレたりしても寝てる人に向かってかかと落としとか、マジやめて下さいよ( --)ノ゛ 笑
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