二.ユディートのプロフィールと登場(予定)作品

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二.ユディートのプロフィールと登場(予定)作品

 で、ユディートはどんなひとなのか、作中に出ている部分もそうでないところも、ちょっと書いてみようと思います。  皆さまの想像と違ったらごめんなさい。 【名前】  ユディート=ユーデット=サイラ。 【人種】  ”樹精人(アルボリ・アールヴ)”。 ※ ”精人(アールヴ)”は、『創世記』の中では二番目に発生した人類。そのため”人類の次兄”などと呼ばれる(いわゆる”エルフ”にイメージの近い人種)。  なお”精人”は、次の四つの人種に分かれる。 ・樹海に棲む”樹精人(アルボリ・アールヴ)”。 ・隊商を組んで砂漠を渡り歩く”砂精人(ザント・アールヴ)”。 ・北大陸の密林に王国を築く”翳精人(ウンブラ・アールヴ)”。 ・古大陸の雪原に家族単位で暮らす”雪精人(フリッグ・アールヴ)”。  このうち、雪精人以外は、既に白銀時代各作品にて登場済み。 【性別】  間違いなく女。 【年齢】  100才前後だったはず(外見上は18才くらいの少女)。 ※精人は寿命が非常に長い。ある年齢に達してからは、老化もほとんど分からなくなる。  ちなみに、ユディートは486才で死ぬことになっているらしい。  死因は不慮の事故、とのこと(真偽は不明……)。    【身長と体重】  170センチないくらい、50キロない……はず。 【3サイズ】  豊満ではないけれど、とてもバランスがいい。  (巨乳、でなはなく美乳) 【髪、瞳、肌の色】  短く刈った黒髪。ただし右目を長い前髪で隠している。  瞳は紫がかった黒。隠した右の瞳には、生まれつき死の女神の刻印がある。  肌は象牙色というかたまご色というか、ほんのりと黄味を帯びた白。 【出身】  白銀時代の西大陸中央部。  ランデルスフィア王国、ザグマルト大公国、ルカニア連邦国にまたがる大樹海の奥深くにある、樹精人の古くて小さな邑落。珍しく死の女神モリオールを祀る邑落でもある。 【職能・階梯】  ”死の女神モリオール”に仕える聖騎士(パラディン)。  階梯は建前上”筆頭従士(プライメット・エスクワイア)”だが、実力はその辺の騎士団長など足元にも及ばない(第八階戦士”万器練達(マスター・アット・アームズ)”以上の腕前)。  身体能力も非常に高い。全身のバネはすさまじく、脚だけで側転できる。しかも連続で。   【得物】  ”死の太母”が使っていた弓鋸”年代記(クロニクル)”。  武器ではないが、その日にのうちに死ぬ運命の者を指し示す聖具”羅殯盤(デス・コンパス)”を所持。 【行使する法術】  不死怪物や死者の魂を輪廻の環に還す”輪廻回帰”。  ”死の太母”の召喚・憑依。  死の女神モリオールの”祝福”と”加護”の付与。  そのほかいろいろ。 【好きなもの】  林檎、お説教(すること)。 【血統・生い立ち】  死の小神格”死の太母”こと”聖女ユーデット”を直系の先祖に持つ。  死の女神モリオールを祀る邑落に生まれ、早くから死の女神に仕える巫女として育つ。やがて流しの巫女兼冒険者として腕を磨き、神殿集落の”中央万神殿(ラ・パンテオン)”に出入り。そこで”ユーデット聖廟騎士団”への参入を勧められ、”筆頭従士”に就任。いくつかの聖廟分社で守護者を歴任したのち、連邦国家ルカニアの地方都市ルディアに赴任して現在に至る。 ※ユーデット聖廟と聖廟騎士団   ユーデット聖廟は、”死の太母”の生前の姿”聖女ユーデット”の遺体を祀る祠堂。本殿は神殿集落の中にあるが、分社は世界のあちこちにある。ユーデット聖廟騎士団はその本殿と分社、その周辺を加護する役目を負う。  ユーデット聖廟騎士団は総勢60名前後。総本部は神殿集落の聖廟本殿に置かれている。騎士団員は輪番で各地の分社に守護者として赴任。一部の例外を除き、おおむね十年で後任と交代する。  ちなみに神殿集落の総本部には、”騎士団長(マジェスタ)”ほか”内陣(インナー)”が10名ほど常駐。  残りの40名ほどは”外陣(アウター)”。分社の守護者として各地に輪番で赴任。  さらに残りの10名ほどは特命兼務として、赴任地を拠点としつつ、時には密命を帯びて秘密裏に活動する。  ユディートは、そんな特命兼務のひとり。 【性格】  常に冷静で、感情の起伏は小さい。ただ揺れ幅が小さいだけで、怒ったり笑ったりしない訳ではない。時には膨れたり大笑いしたりすることもある。  態度はどちらかというと横柄で威張って映りがち。特に誰彼構わずお説教を繰れるのが好きで、その時のユディートは実に活き活きとして、とても尊大に映る。しかし敬意を持った相手には、真摯に共感的に振る舞う。  ユディートの行動原理は、死の女神モリオールの訓えに基く。極めて公平で、常に私情よりも職務に基づく責任を優先して行動する。そのため、非情で酷薄に見えてしまうこともあるが、実は情愛と同情心は意外と深い。  言葉遣いは、誰が相手でも常にタメ口。世界最高の聖職者だろうと、聖霊だろうと態度は変わらないため、とても生意気に見えることもしばしば。また挑戦的な素振りを見せたり、場合によっては小悪魔的に見えることも。  ユディート自身のスタンスには全くブレも妥協もないので、彼女と関わりを持つ者の立場によって、彼女の見え方は様々に異なる。 【特筆事項】  ユディートが死ぬ日時はあらかじめ決まっていて、その日以外には絶対に死ぬことがない。敵に襲われても、凶器も凶刃もユディートには当たらず、術法も彼女を避けて通るか、不発に終わるか、そうでなければ暴発して術者自身を傷付ける。  彼女自身もそれを熟知していて、どんな無茶でも平気な顔でやってのける。 【登場(予定)作品】 ・『贖罪の屍者』(完結済み)  特典であるこのメモの本編では、主人公を導くメインヒロイン。  お説教が好きで、眉一つ動かずに敵を殺せる非情さと、嬰児や迷える者を包み込むような情愛を併せ持つ少女として登場。  https://estar.jp/novels/25547680 ・『訓えの終焉 ――おしえのおわり――』(2021年10月時点で連載中)  古に聖職者たちが仕組んだ古い枠に抗う主人公たちをサポートする、サブヒロインのひとり。  途中から現われ、最後まで出番のある圧倒的な実力を誇る守護者として登場。 https://estar.jp/novels/25684165 ・『プリモの探しもの(二) ――わたしはプリモ――』(プロット構築中)  自分を探す主人公兼メインヒロインに付き添うサブヒロインのひとり。  生と死の摂理に忠実な聖職者として登場予定。その冷厳さは、たぶん主人公サイドからは悪役(ヒール)と感じられるはず。   嫌われたらごめん、ユディート……。  ……とまあ、こんな感じで。    
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