第五章 霊媒師こぼれ話_大倉弥生28才の飲んだくれライフ

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____近い将来、弥生ちゃんの人生が変わる出会いがあるよ…… ____我々みたいなオジサンで……とっても優しい人、 ____その人の誘いは断らないで、 ____その人を信じて、 もしかして……この事を言ってるのか? 持丸さんは3神みたいなオジサンで、話した感じも優しそう。 必死にアタシを霊媒師に誘っているのもピタリと合致、マジか…… 改めて持丸さんを見てみると、いい年のオジサンで顔には無数のシワがあった。 そのシワは目元と口元が特に深い……コレ、笑いジワだよ。 この人、いつも笑ってるのかな。 持丸さんは神が認める良い人で、持丸さんを信じて誘いに乗れと言ってた。 「弥生ちゃん! ウチの仕事は結構ハードだけど給料良いし、困った事があれば私が全面的にサポートしちゃうし、だから、だからお願い! ウチの子になってくだしゃい!(また噛んでるよ)」 シワっぽい手のひらがアタシの目の前にあった。 持丸さんは頭をさげて、でも、チラチラアタシを見てるんだ。 あはは、変なオッサン、まるで3神みたいだよ(髪の毛はフッサフサだけど)。 よく分からんけど、これが……神のお導きってヤツなのかな? だとすれば、乗ってみるのもワルクない………… 「…………分かった。アタシ、その霊媒師ってヤツになっても良いよ。どうせ今の会社は惰性で通ってるんだ。給料も良いって言うし、そっちの方が面白そうだ」 アタシがそう答えると。 ぱぁぁぁぁぁぁぁ!!!  と顔を輝やかせ、持丸さんは、笑いジワをさらに深めてこう言ったんだ。 「ホントォォォ!? ホントにウチに来てくれるの!? やりました! 嬉しいぃぃぃ! じゃあじゃあ、会社の事を説明するからゴハンを食べに行きましょう! 弥生ちゃん、霊力(ちから)を使ったからお腹すいてるでしょう? 私が好きな物を食べさせてあげます! そうと決まればれっつごー!」 …… ………… ……………… これがキッカケだった。 この出会いは3神が言った通り、アタシの人生を大きく変える事になるんだけど……あの頃のアタシは、まだそれを知らないの。 今のアタシはものすごく幸せで、幸せにたどり着くまで色んな事があったけど、まわりにたくさん助けてもらって、優しさをいっぱいもらって今があるんだ。 それと……忘れてはいけないのは、アタシはずっと3神達のご加護に守られてるって事。 あれからずっと、大きな怪我も病気もなく元気にいられる。 最後に聞いたあの言葉に感謝だよ。 アレが無ければ霊媒師にはならなかったと思うもん。 ____だから、 いつかうんと年を取って、命が終わって黄泉の国に逝ったらさ、家族みんなで3神達に会いに行こうと思うんだ。 元気だったか? ありがとう____ と伝える為に。 第五章 霊媒師こぼれ話_大倉弥生28才の飲んだくれライフ____了 ★こんばんは(*´▽`*) 長くなってしまった『曼珠沙華編』がようやく終わりました。 途中から長くなってる……と焦りまくっていたのですが、中々終われずやっと完結出来ました。 最後までお付き合いいただいて本当にありがとうございます。 そ、それでですね、次回からしばらく「目標1万字前後」を、と、取りやめにしようと思います💦 1万字前後におさめる事が私にとって難しいのと、それと、毎回言ってはみだしてるのが申し訳ないので、勝手を言ってすみませんがよろしくお願いします(霊媒師本編ほど長くならない予定です)。 今回は長くなったった勢いで、弥生が霊媒師になるキッカケも書かせていただきました。 霊媒師本編でその辺りが少しだけ載ってるところがここです。 https://estar.jp/novels/24474083/viewer?page=825 いつかもう少し詳しく書きたいなぁと思っていたので願いが叶いました✨(ひゃっほー!) 次回の「こぼれ話」はまだ誰をメインにしようか考え中なのですが、弥生の次だからジャッキーになるかもしれません。 またどうぞご無理のない範囲でお付き合いいただければ嬉しいです(*´ω`) たまこ
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