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「気になる」をたどりながら、どこかで私は答えを得た
「きっかけのイスラーム」(https://estar.jp/novels/25973483/viewer?page=20)で記した、あの不思議な感覚。あれほど私の心を動かしたものの正体を知りたくて始めた、「気になる」をたどる思想の旅。
『コテンラジオ』オスマン帝国シリーズでの「イスラーム」を皮切りに、「倫理的ビーガン」や仏教の「自他平等」などなど。気になる方向へ流れては、納得したり違和感の正体をつかんだりと、自分なりに決着をつけながらここまで来た。
その結果――
今はオスマン帝国シリーズを聞いても、なぜか前ほど気にならなくなった。
ということは。
「気になる」を旅しながら、私はどこかで、「なぜ気になるのか」の答えを得たのだ。
一体どこでどんな答えを得たというのか。
身に覚えはない。――が、今現在私の中に根を張っている思想はある。
お釈迦様が明らかにした「苦の正体はエゴ」ということから、嫌なことがあるたびに「今ここで発生しているエゴはなんだ」と考えるようになった。
「苦の正体はエゴ」については、Spotifyの『a scope』を聞いて、すでに知ってはいた。
だけど今回は、実際に行動してみたということが大きい。
「なるほど、この不愉快さは、私がこうでありたいと思うエゴから発生しているわけだ」
と、いちいち自分のエゴと苦を突き合わせてみる。
これが結構おもしろい。
「本当だエゴが原因だ!」となるから。
どこまでエゴを消せるかと試し、結果的には迷走してしまったが。
私が心に決めた「菩薩ルール」は、今思うと「きっかけのイスラーム」の頃に憧れていた「掟」や「人種で区切らない」という考え方を、軽々と凌駕してしまったことになる。
だから『コテンラジオ』のオスマン帝国シリーズを聞き直しても、もう以前のようには気にならなくなったのだろうか。
興味のままにあれこれ思想に触れてみて、残ったのがこの思想。
やはりこれが、答えだろうか。
しかし私としては、時に「五感の牡牛座」「所有の牡牛座」が強く出てしまう。牡牛座の性質とは、美しさや安心感を手に入れたい執着心にある。
到達したいのは菩薩の境地。
生きやすいのは牡牛座の性質。
真逆であろうこの2つの性質がバッティングしたとき、恐らく私は迷走し、らしくない挙動をとってしまう。実に悩ましい。
どちらの生き方が後悔なく、満たされることになるのか。
いや、「どちらが」ではなく、「どこまで」かもしれない。
できるだけエゴをなくすことをめざしつつも、透明になり過ぎてはいけない。
適度なところで牡牛座性質をブレンドする。
そうしたら「私らしさ」も保たれ、迷走することもないはず。
今後はその匙加減を、日常で試してみようかと思う。
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