青が滴るナンムの海へ

描いていたのは、雨の世界へ還るための地図だった。

吉井ヨッシー

10分 (5,701文字)
雨や海や雲や空。星をめぐるシステムはすごいですね。畏敬の念を抱きます。

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あらすじ

 雨の日は、何かをふたりに思いださせた。  静司と秀彦、おさななじみの青年ふたりに。  静司は見る者を魅了してやまない、絶対的な雨の世界の絵を描ける画家だ。  秀彦はそんな静司を、そっけなくもぬくもり

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