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【8】勲章狂の街編
◆【8】勲章狂の街編(2022.06.25)
https://estar.jp/novels/25986143
(表紙)
シバ/鳴上鳴様画
(あらすじ)
ショービジネスの街として有名な戯六本。まだ寒さが非常に厳しい早春、ひと気のない北公園の冷たい大池に、青年が浮かんだ状態で発見された。
すると彼が、他人名義の高所得者向けクレジットカードを隠し持っていたことが判明。
以前この青年と接点を持ったことのある片岡は「このカードは、彼からのメッセージなのでは」とアザミ班に調査を依頼する。
若き名女優のスキャンダルと死、裏社会で生まれ育った青年、逃げる天才薬師、利用し合う刑事とヤクザ、勲章に固執する男……誰かの人生が誰かに繋がる時、華やかな街に潜む欲と狂気が姿をあらわす。
(メインゲスト)
▼虎福/糸目と黒いキャスケットが落とす影によって、ハチワレの子猫に見える童顔の青年。戯六本の裏社会で生まれ育った。推定20歳。
▼美鈴ラン/危険ドラッグを服用し急逝したとされる若き女優。大きな賞をダブルでとり今後が期待されていた。20代前半。
▼十字目勝/芸能事務所「ウルシド・プロダクション」の副社長。若き成功者である上、社交術に長けており、見た目にも華があるため恋愛関係は派手。他人の価値を勲章や肩書きで判断する男。34歳。
▼火樫/十字目の親友。戯六本でクリニックを開業していた頃、訪れた十字目にヘッドハンティングされて、専属カウンセラーになった。常にスリーピースのスーツを着こなす甘いマスクの男。30歳前後。
▼イチゴ/天才的なセンスと技術を持つ薬師。ピンクブロンドのショートボブが似合う、非常に愛らしい見た目の青年。ある事件をきっかけに、逃亡生活が始まってしまう。アメリカ出身。20歳。
▼釈地環雄/イチゴの世話係兼護衛。上司に命令されて任務にあたっていたものの、天才のマイペースな言動に振り回される日々に、うんざりしていた。23歳。
▼吾妻経次郎/戯六本署組織犯罪対策課の警部補。叩き上げゆえの勘も働く武闘派であり、裏社会にも「ガマ」の名で通じるほど有名。弱者の立場を思いやれる懐が深い男でもある。実家は西の地方にある寺(長男夫婦が継いでいる)。38歳。
▼表門紫/義六本を拠点とするヤクザ「藍染組」の美形の若頭で、権水組長の忠臣。利害の一致に目を付けて刑事のガマに協力関係を持ちかけるなど、手段を選ばぬ切れ者である。無自覚ツンデレ。41歳。
▼松太鼓タケシ/アザミが大ファンである、時代劇の大御所俳優。愛称はマツタケ。代表作は時代劇以外にも「暴れんぼう商店」シリーズと「暴れんぼう証人」シリーズがある。「マツタケ・ジルバ」というダンス付きの歌も大ヒットさせた。
(特典)
10☆遠く離れても
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