(22)紗英の身勝手な言い分

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 身長一五九センチの天莉(あまり)が凛とした美人ならば、彼女より丁度十センチ低い小柄な紗英(さえ)は――なら――庇護欲(ひごよく)をくすぐる可愛らしい小動物系。  高嶺(たかみね)(じん)と伊藤直樹の双方から言い寄られた場合、紗英的にはお金を沢山稼いでくれそうな高嶺の方を選ぶつもりではあるけれど、頭脳明晰(めいせき)容姿端麗(たんれい)な伊藤もキープしたいところ。 (きゃー、あんなハイスペックな男達を二人も落とせたら最高じゃぁーん♥ 考えただけでワクワクしちゃぁーう!)  風見(かざみ)に抱かれている最中だと言うのも忘れて、思わず笑みを漏らした紗英を見て、 「紗英、お前またくだらん計画立ててるんだろ?」  紗英の乳房をしゃぶりながら風見斗利彦(とりひこ)が言ってくるから、「アンタには関係ない話だしぃ~!」とそっぽを向いてやった紗英だ。  なのに……! 「そうか、私には関係ないか」  言って(くわ)えられたままの乳房を軽く甘噛みされたまま舌先で転がされて――。 「やあぁんっ」  思わず盛大に身体を跳ねさせて(あえ)いでしまった。  風見は淡白な博視(ひろし)と違ってしつこいから、あと何回かは中に出されてしまうんだろう。 --------------------- 【お知らせ】 39ページ(https://estar.jp/novels/26064621/viewer?page=39)にカットが追加されました。 もしよろしければପ(⑅︎ˊᵕˋ⑅︎)ଓ
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