可惜夜に羽ばたいて

あふれんばかりのきみの心を、僕にぶつけてくれ。 僕が愛を告げた夜のように、僕の言葉に泣いて、泣いて、笑ってくれ。

石塚環

6分 (3,440文字)
『可惜夜(あたらよ)』と読みます。切なくてロマンチックな感じを目指しました。よろしくお願いします。

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あらすじ

上原新也は昼間になると、人々の感情を小瓶に集めている。夜中に目覚める恋人の香奈の心を取り戻すためだ。 香奈は『夜明け病』を患っている。『夜明け病』とは、夜に半ば眠ったような状態で起きる病気だ。 誰かの