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魔女の宅急便 ②
ジブリ映画『魔女の宅急便』の雑学、第2弾です!!
前回をお読みでない方は、こちらをどうぞ↓
https://estar.jp/novels/26167187/viewer?page=15
* * *
・魔女はなぜ黒い服を着ているのか?
宮崎駿監督は、次のように語っています。
>あの魔女の黒い服は、むかしからのいい伝えどおりそうなっているからだけじゃないんです。
>黒い服は、もっともそまつな服を着ているという意味だと思うんです。
>いちばんそまつな服を着て、着かざったりしないで、ありのままの自分の姿で、自分の世界を見つけに行く。
>それが魔女の修業なんだということだと思う。
* * *
・キキの立ち振舞のモデルとなった人物は?
公式では、次のように語っています。
>“魔女はどこにでもいる世界”これが 魔女の宅急便 の舞台です。
>ある範囲の中では珍しがられ、騒がれたとしても、
>広い世界🌍に出れば「どこにでもいる存在」でしかない
>…それが キキ🎀という少女です。
>ちなみに、宮﨑駿🎬監督は
>「キキの立居ふるまいはほとんど、僕が新人教育した若い女性のアニメーターたちの生態を見学しておぼえたものです」
>とコメントしています。
>キキ🎀はジブリで働く女性たちのイメージを映したような存在なんですね。
* * *
・キキはなぜ、大きなリボンを付けているの?
公式では、次のように語っています。
>当初、この映画📽️で何をやったらいいのか悩んでいた 宮﨑駿監督は、
>鈴木敏夫プロデューサーと喫茶店で打ち合わせ中に
>「何作ったらいいの?」と聞いたところ、
>鈴木プロデューサーはとっさに
>「思春期を扱ったことないですよね?」
>と答えたそうです。
>宮﨑監督はふいに
>「分かった」
>と、いきなり紙ナプキンに“巨大なリボン🎀”を描いて
>「このでかいリボンがこの娘を守ってるんだ。それが思春期じゃない?」
>と言ったそうです。
>こうしてテーマが決まり作品作りがスタートしたのでした。
>鈴木プロデューサーは
>「宮﨑駿監督は抽象的じゃなく、常に具体的・現実的。
>その大きなリボンが頭に載っかってる…って、思いついたら後はスッキリなんです。
>それで、側にジジがいる。そうすると、リボンとジジによって守られる女の子…。
>宮﨑駿という人は、キャラクターをどうやって作るか、突然(頭の中に)降りてくるんです。」
>と語っています。
* * *
ここでちょっとしたトリビア。
・コリコの街に到着し、街なかを飛び回って交通事故を起こしそうになるシーンで、キキがぶつかりそうになったバスに書かれている文字は……
STUIDO GHIBLI
スタジオジブリ
とバスに書かれていたのでした。
次に見るときにチェックしてみましょう。
* * *
・ニシンのパイを嫌がる孫のシーンは、宮崎駿監督のお気に入りのシーン
配達時間ギリギリまで老婦人の家で一緒にパイを焼き、家事を手伝い、雨の中、パーティー会場にニシンのパイを届けるキキ。
孫は喜んでくれるかと思いきや、
「まぁ、ずぶ濡れじゃない? またおばあちゃんからニシンのパイが届いたの……わたしこのパイ、嫌いなのよね」
これまでの苦労は何だったんだと、茫然自失になってしまうあのシーン、かなりショッキングなシーンでしたよね。
宮崎駿監督は、このシーンについて次のように語っています。
>「僕はあのパーティーの女の子が出てきた時のしゃべり方が気に入ってますけどね。
>あれは嘘をついていない、正直な言い方ですよ。
>本当にいやなんですよ。
>要らないっていうのに、またおばあちゃんが料理を送ってきて、みたいな。
>ああいうことは世間にはよくあることでしょ。
>それはあの場合、キキにとってはショッキングで、すごくダメージになることかもしれないけど、
>そうやって呑み下していかなければいけないことも、この世の中にはいっぱいあるわけですから」
このシーン、視聴者側からは様々な感想が寄せられています。
以下、Xから引用。
>なんかのインタビュー記事で宮崎駿が「仕事ってのはいつも感謝されるとは限らない、だけど生きるためにやらないといけないこと」って労働には晴れの日も雨の日もあるよねっていう人生の酸いも甘いもを描いたシーンだって答えてた。
>きっとあのニシンのパイの子も幼少期にうっかり「おばあちゃんのニシンのパイが好き」って言っちゃったんですよ。おばあさんはそれを覚えていていつもニシンのパイを贈ってる。ニシンのパイの子も気を遣って「不味いから作るな婆」とは言わないからおばあさんは来年も作っちゃう。切ない。
いろいろな見方や感想があるのだなと、考えさせられるシーンですよね。
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