第四章『原ちなつと哲学』

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「多分。今はいいや。後でかけ直すよ」  “あの人”で通じるケント君。  必死に相手に合わせずに済む“友達”は便利だな。 f4bc46f2-1306-4a75-8bd9-7c559ced535d  ……便利って。言い方よ。  ちょいちょい、自分の性格の悪さが際立つ。 262568b6-abaa-4ade-a705-fb7bde31e2ce 「あ、そういえば今日、モールのスーパーで皐月君とお母さんと会ったのよ」 「珍しいね」 「暫く立ち話してたんだけどね。詩菜、皐月君って彼女、いるの?」 3e47eb79-697c-446b-9d48-1e952c4a0fef 「私は知らないよ。皐月君のお母さんから聞いてって言われたの?」 「あはは。かる~くね、詩菜とユウダイ君の話をしたら、うちはどうなんだろう? って」 20b8e216-618c-4e7f-9654-2efa7a488e01  慌てる詩菜とお母さんの平和な空気に、ホッとする。 挿絵:as 様 / 惡意 様    今宵。様 X:@AIpic8888 / @xxas8888 @748cm / @256ki_ - p.287 第三章『原詩菜と飴玉』と同じシーンになります。 https://estar.jp/novels/26216131/viewer?page=287
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