1000スター、おめでとうです!(3)

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1000スター、おめでとうです!(3)

 相互フォローさせていただいている藤本サクヤ様の作品が、1000個目のスターを獲得されました。 『江戸御伽草子 堕天の龍 ~旅の侍と不思議な狐のおはなし~』 https://estar.jp/novels/26256299  おめでとうございます。  私は同作品へ「創作応援画像」をすでにお贈りしておりますゆえ、ここは同じく藤本サクヤ様の作品であり、みかのお気に入り小説でもある『蛇神様』 https://estar.jp/novels/26249818 の創作応援画像を作成いたしました。057d59cd-9175-4fdf-968e-220b3979b61c  今回は、簡単に作りました。  三つのAI生成画像を組み合わせてあります。  しかし、にょろにょろの問題が!  AIが生成する画像は蛇より龍の方が多く、これといった蛇さん画像は見つかりませんでした。 「龍でいこうか」とも考えましたけれど……龍の(うろこ)は逆だって描かれているものがほとんどで、蛇のそれはつるりとしております。 ……いろいろと考慮した私は蛇さんなしでいくことに。  その代わり、蛇は水神であるため、水の画像の中には(やしろ)を配置してみました。  女性の画像は小説へ登場する彼女をイメージ……といいたいところですが……この巫女さんは後に建立(こんりゅう)された神社にいる娘さんとした方が、いいかもしれません。  本編の表紙画像は神々(こうごう)しさをたたえた清楚(せいそ)な女性なので、こちらは透明感を与えながらも、どこか可愛らしく♪  以下に巫女姿の彼女と邂逅(かいこう)を果たした「藤本さん」(!!)のお話を記しておきます。  つまりは、設定文ともいえるものですねっ(笑)  (σ・∀・)σ  …………道らしい道なんてものはどこにもなく、草や木や石や土や花や虫をかき分けてたどり着いた僕だった。 「…………。……ここだ、多分、ここだ!! ……ここで……あってほしい……」と、願った僕は古びてはいるものの霊験(れいげん)あらたかな建物や息を呑む美しさの景観に目を奪われていた。  ……何かが聞こえた。  鳥の鳴き声かと思ったら、胸に迫る人の声だった。  ……小さな坂になっていたのか……蛇行しながら、(やしろ)から姿を現した白衣(びゃくえ)緋袴(ひばかま)の女性は風みたいに笑い、述べた。 「…………あらあら、これはこれは〜。こんな深山幽谷(しんざんゆうこく)へようこそでーす、人間の殿方〜〜」 「…………。は、は、はい。は、はじめまして! あ……あの、この辺りに……白蛇様をお(まつ)りした神社がある、と聞いて……それで来たんです。……ここが、そうなのでしょうか?」  見た目からすると……僕よりは若いのだろうが……なんともいえない魅力に満ちた瞳で、こちらの全身を射貫(いぬ)く女性へ僕は問いかけた。 「……ああ〜……いまは、そう言われているんですかぁ。……ええ、そうです。……にょろにょろしてると、時が経つのを忘れてしまいます。あたしはここの神社を(まも)ってる……というか、この一帯を管理している吉耶(よしや)ですわ。……父と母……二人の名から、一文字ずつ取って、この名をあたしへ付けたんですって。……よろしければ、ご案内しましょうか? ……この内部って広いんですよぅ。細長い身体でも、それはわかりますの。けどぉ……ここを探し当てられて、ほんに幸運でしたね。……この近辺は水源地が多くてぇ。あたしら、蛇は水の神、水神ですから。……ただ、人間の場合はちょっと間違うと、谷底に落っこちて、行方不明者の仲間入り、しちゃいますよ〜」  吉耶(よしや)と名乗った……妙に人懐っこく、饒舌(じょうぜつ)な女性に僕は()かれた。  ……出会ったばかりの相手へ恋をするだなんて……。  そんなことはこれまで、なかったのに……。 「……あ、あぁ、はい……それはそう……その通りです。……じゃあ……お、お願いしてもよろしいでしょうか……初めて、来たもので……僕は……何もわからなくて……お、お願い、いたします……」  鼓動の高まりを隠そうと、僕は頭を下げて頼み込んだ。 「……わかりました。あっ、あたし……舌をちろちろ出して、無口な方がよろしいでしょうかね? ……見ての通り、この地には滅多に人間という人間が足を踏み入れません。ですので……嬉しくて……ついつい、喋りすぎてしまうんですわ〜」  透き通るかのような女性のすまなそうな顔に僕はさらにドキドキした。 「い、いえいえ、いいえ……お話してください。その方が……僕は嬉しいですし、き、気持ちもほぐれます……よ、吉耶(よしや)さんは、それでいいと思います……それが僕は、いいです、すきです……」  自分の口から出た言葉ながら、僕は赤面していた。 「…………フフフフフ。……フフフ、お母さんの気持ち、いまわかったかも。……いいものですねぇ、人間の殿方って……。それでは……藤本さま、こちらへ……あたしへ続いてくださいませぇ……要所、要所をご説明しましょう。その後は……藤本さまのお好きに……ご覧くださいませ〜……フフフフフ……」  水の流れみたいな声を放った彼女は僕の手を取り、しっとりと微笑んだ。  ……………………。  あの地へ訪れたときはなんとも思わなかったが……今になって、思い返してみると…………どうして、彼女は……吉耶(よしや)さんは、僕を「藤本さん」と呼んだのだろう?  僕の方から、先に自己紹介はしていない……。  もちろん、運転免許証などを彼女へ見せたわけでもない……。  ……ま、それはともかく……再び、彼女に会いたい……と、願う僕がここにいるのであった……。  藤本サクヤ様、御作品の1000スター獲得、まことにおめでとうございます!!!  ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
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