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『クレープ日和』3000☆とか、書き方模索のこととか
『毎週水曜日は青空甘恋クレープ日和』が3000個目のスターを獲得しました!
https://estar.jp/page/info/congratulations/star/25952699?star=3000
スタピクにも٩(ˊᗜˋ*)و
この15日には非公開にさせて頂く予定の『クレープ日和』、最後の最後にこんな幸せをありがとうございます٩(ˊᗜˋ*)و
この作品は相方の雪ちゃん(https://estar.jp/users/117421755)から「ティーン向けのお話にできそう」と言ってもらえたんですよね☺️
もちろんガッツリLOVEシーンありなので、このままでは無理ですが🤭
そういえばこのお話は一人称(「私は〜」な書き方)で書かれています。
一人称のいいところは語り手の心情を深く掘り下げられるところと、読者様を語り手と同じ目線まで降りてきて頂きやすくできる(共感していただきやすい)ところだと思っています。
その分、語り手の子(本作の場合はヒロインの実迦)が読者様に愛されないと話自体を好きになってもらえない、と言う懸念もあったりして。
当然ですが、一人称は語り手キャラの知らないことは書けませんし、他者の言動に対しても語り手の子の主観でしか話せないと言う難点があります。
この特性から、例えば両片想いなんてものを書くのに一人称ほど適した書き方はないだろうな?と私は思っています。
読者様から見たらどう考えても両想いだけど、あくまでも語り手がそう気付いてくれないと両想いは成立しないですから、読み手をヤキモキさせるには最適なんですよね🤭
逆に語り手以外の心情は推し量るしかないので、例えばヒーローの(本人が隠している)本心を書きたかったら、視点を変更してヒーロー目線にしないといけない。
連載形式の形をとるweb小説の読者様は、一冊にまとまった形態で世に出る商業本の読者様よりもリアタイで話を追っている分、〝結果〟を早く知りたがる傾向が強いように思います。
一気に先を読めないから「ああ!ヒロインはこう思ってるけどヒーローの方はどうなの!?」って気持ちが強くなるのかな?と。
昔はタブーだと言われていた、この隠された部分(この場合だとヒーローの本心)を、web小説は早くに出した方が喜ばれるみたいです。
そこで登場するのが、章変えの時などに視点(語り手)変更をすることなんですが、実際人気のあるweb作家様でこの手法を巧みに使っていらっしゃる方も結構いらして、初めてこれを見た時は「わ、sideヒーローきた! もう(ヒーローの本心)明かしちゃうの!? いいの!?」と驚かされたのを覚えています。
でもこれが、読むとなかなかに面白くて。
読者は早い段階で男女両方の気持ちをガッツリ知ってしまうわけですから、ヤキモキ度もアップするんですよね。
うまいな!?と思わされました。
私は昔気質な書き手なので、面白いと感じながらもこの新しい技法を取り入れるのにすごく抵抗があって、『そろくい』https://estar.jp/novels/25558279や『コノカレ』https://estar.jp/novels/25768401でこの技法(side:ヒーロー)を取り入れた時、清水の舞台から飛び降りるような気持ちだったのを覚えています🤭
散々やってみて、やはり自分にはこれは向かない! 精神衛生上よろしくない!となった結果、今は神の視点と言われる三人称で書くようになりました💦
三人称ならば上から俯瞰してキャラたちを見る感じで書けるので「side:○○」を入れる必要がありません。
ですが、私が今書いている書き方は「一人称に限りなく近い形の三人称」なので、三人称としては文体が幼いな…とも思っていて…それが最近よくあちこちから「可愛らしい文章」と言われる所以ではないかと推察しています💦
今連載中の『とり服』https://estar.jp/novels/25993212でも、ここは羽理を主観にしたブロック、ここは大葉を主観にしたブロックと、「***」で仕切ったり章を変えたりして書き分けているのですが、本文内で主観に置かれているキャラの名前の部分を「私」や「俺」に簡単に置き換えられることからも「一人称寄りの三人称」になっていることが確認頂けるかと思います💦
昔書いた三人称はもっとちゃんとした三人称で、ここまで一人称寄りではなかったので、その辺りを作品によってうまく使い分けながら(一人称、一人称寄りの三人称、カチッとした三人称)書けるようになることが目下のところの目標です。
※出来れば『不可視の同居人』https://estar.jp/novels/25517956はカチッとした体裁の三人称で書きたいので、過去に自分が書いた三人称ものや、プロ作家の書かれた三人称などを読みながら、リハビリ中です。
(2024/06/09)
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