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▶【隣で寝る】
(…まぁいい)
首にかけていたタオルをこたつの上に投げ捨てて、仕方なく彼の隣で寝ることにした。
別にこたつで寝ても良かったが、それで風邪でもひこうものならさすがに生徒に示しがつかないし、隣室の、最早置いて在るだけのソファで寝ようにも、俺では少々サイズが足りない。
大体、彼も疲れているんだろうが、俺だってそれなりに疲れているのだ。
できれば身体を伸ばして眠れる場所が好ましい。
幸い、夕貴も俺も体躯は細身な方なので、シングルベッドとは言え、並んで寝られないことはないし…。
(…それにしても……)
俺は諦めたような心地で再度溜息を吐き、とりあえず袖を掴んでいるままの彼の指をそっと外した。
さして眠気もないと思っていたのに、徐に部屋の電気を消すと、勝手に欠伸が込み上げてきた。
それを噛み殺すでもなく大きく漏らし、俺はベッドに手をついた。
▷【自分が壁際に寝る】→https://estar.jp/novels/26278265/viewer?page=10
▷【夕貴を壁際に寝かせる】→https://estar.jp/novels/26278265/viewer?page=13
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