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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第233回「育てる」
今回はまっすぐで気持ちの良いキャラ、明快なストーリーの作品が半数以上でした。 「育てる」側と「育てられる」側の関係性や、力関係が反転するなどのラストがどんでん返しのもの、ホラー展開になるというものが印象に残りました。 育てる関係性は、親子、教師と生徒、師弟、主人とペットがほとんどを占めています。 意外だったのはペット系で、愛玩動物が多いかと思っていたら、モンスター系のほうが多く、もっとも多いのは「植物系・農作物を育てる作品」だったことです。 「育てる」というテーマだったので、時間の経緯とともに成長していく存在へ向ける親心のようなものをどう描くのか、状況や展開に工夫を加えるのかそれぞれの書き手の個性が光ったものが多かったです。

大賞

アイヌの風習をよく調べて物語に取り入れている。母熊を失った子熊と主人公は出会い、育て、そして別れを迎える。子熊の成長と同時進行でアイヌの文化を紹介していくのがうまい。独自の儀式や言葉の意味なども読んでいるとわかるように語られているのも素晴らしく、アイヌの価値観に根ざしたラストも胸に沁み入るものとなっていた。

準大賞

世界を滅ぼすために魔王を育てる主人公の動機がエモい。魔王と魔女の二人の生活の描写も丁寧で世界観に入りやすい。語り口調も心地よく、二人の心の交流までしっかり描かれていて読者に響くものとなっていた。終盤での逆転も楽しく感じられ、この先の二人のことも読んでみたくなった。

入賞

序破急が見事で一気に最後まで読み切れる。「ロフトで謎の生物を育てるブログ」を見つけた女子高生。その飼育日記の内容もおもしろく、ブログの書き手が親友の兄ではないかと疑ってからの展開は読めるが、その先にもうひと展開あって物語にブーストがかかるのがお見事。ラストまで気が抜けない展開、語り口調も巧みでした。

佳作

短い文字数の中でしっかりと世界観を描き切っていて、壮大なスケールの物語に圧倒されました。古代インカ帝国で生贄になった少女との時空を超えた交信、そしてミイラから冷凍卵子の採取。おもいがけないラストに向かっていくのは読んでいて後味が良かった。具体的なキャラクターのエピソードをもっと見せてほしくなりました。
主人公のトムと森を守る使命の一族である先生が暮らす禁断の森。人が立ち入ってはならない理由と秘密が、主人公の出自にダイレクトにつながっている設定だが、しっかりと世界観を描写しているため読みごたえがある。自分が何者であるかを知った主人公が今まで見ていた景色がガラリと変わり、彼の最後の決断も感慨深いものだった。
上司のパワハラで死にたいと思っていた主人公が、死にかけのカエルを拾い彼女が元気になるまで世話をすることになる。誰かを育てることで自分自身の成長にもつながっていくことを教えてくれる作品。二人の毒舌でコミカルな応酬とテンポが楽しく心地いい。成長をつげた二人の関係の変化がせつなかったです。
連続殺人鬼がダンジョンの主に転生してしまう。自分を救い出す勇者を育成するためにダンジョンの造りを工夫する展開に納得力がある。設定自体は非常におもしろいので、シリアルキラーだった属性があまり活かされていない部分もあるので、そちらを活かすことで長編にも向いていそうだと感じた。
SF的なロボットが出てくるということでも今回の中では珍しかったが、育てる/育てられるという関係性がいつのまにか逆転していく話の中でもホラー要素が高く印象的だった。育てられる側が、好ましからぬ意図をもって相手を成長させていた。依存体質にして自分と切り離せなくさせ、自分で思考できなくなるというラストは怖い。

超短編賞

愛らしい存在と出会って育ててみると、予想外の成長を遂げて主人公が驚く系の物語。子犬時代の飼育場面はひたすら可愛い。そのうえデカすぎるとか、散歩では指示に従うのに家では言うことを聞かない、などの伏線もバッチリ。最後まで読むと急にジャンルが変わった感じもするので、ショートとしていい驚きがある。

続きが読みたい賞

屈強な女戦士の許に少女が訪ねてきて「おとーさん」と呼ぶ出だしのインパクト大。彼女を育てながら主人公の親心も成長していく展開も心あたたまる。後半に入って、女戦士がなぜ“父親”であるのかのロジックもファンタジー感が満載だった。ファンタジーを描く筆力があるのもあるので、いろんなキャラクターが出てくる長編も読んでみたい。

優秀作品

スケジュール
・応募期間:2024年10月23日(水) 12:00:00 ~ 2024年11月24日(日) 27:59:59 ・最終結果発表:2025年1月下旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位20作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位20作品まであと一歩だった作品の中で応募期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第233弾です。 今回のテーマは、「育てる」です。 どこかに必ず「育てる」の要素が登場する妄想を投稿してください。
・異世界転生し、幼い王子様の母親に⁉現実世界では彼氏いない=年齢だった私は毎日てんやわんや! ・満開になると願いが叶う代わりに、大事なものを一つ失う花を手に入れた女性。悲願のためにその花を育てることにしたが――。 ・戦で両親を亡くした少年は、ひょんなことから森に住む大蛇に育てられることになり......。
子供を育てる、草木を育てる、弟子を育てるなど、どんな風に変わっていくのか成長を見守れるのが育てることの楽しみ。 そんな「育てる」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています! 過去の妄想コンテストはこちら
応募要項
・本コンテストの応募期間内に新規公開された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、応募期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。 ※エブリスタ内の公式コンテストや他社サービス等への重複応募が確認された場合、応募取消しになる場合があります。
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次回予告

次回、妄想コンテスト第234回のテーマは「ニセモノ」です。 本コンテストと平行する形で2024年11月13日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第234回の応募期間内に新規公開してください。応募期間前に公開した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト