フミさんと俺
本の山で埋め尽くされた親父の書斎に棲んでいるフミさんは、文字を食べる不思議な存在。両親に先立たれ、子どもの時に住んでいた一軒家を譲り受けただけの天涯孤独になってしまった俺は、妖怪ともオバケともつかない