港‐「Ⅰ」
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29・ 赤木 誠
>>28 ・エル さん
ミア:もしその時は、私達は会わなかったことにしようか

短く言うと、リズを見つめたまま口を閉じた。
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28・ エル
>>26 ・赤木 誠 さん
「リズ」は確かに……しかし不安げにうなずき、胸を押さえる。

リズ「わたし……どうすればいい?もしあなたが、わたしの知ってる人だったら……。
もしあなたが本当に『公安』だったら、わたしは……」
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26・ 赤木 誠
>>25 ・エル さん
ミアは固唾を飲みリズの様子を見つめる。
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25・ エル
>>24 ・赤木 誠 さん
ジャンヌは……最初から、呼ばれていたような気がした。

リズ「……知ってる人?わたしが、ドキドキするような……」
クールになったり、柔らかくなったり。不安定に行き来する。
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24・ 赤木 誠
>>23 ・エル さん
ミアは鋭い頭痛に顔をゆがめた。幸いにも前を向いていたお陰で顔色を整えてから顔をジャンヌへと向ける。

ミア:(なんだっけ確か…)あの…リズちゃんって知ってる?
23・ エル
>>22 ・赤木 誠 さん
ジャンヌは、どこかに覚えがある。

ジャンヌ「……天ケ瀬という女。あの公安の犬が……っていう気持ち。だけど、確かにあった優しさ。きっと、それで……」
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22・ 赤木 誠
>>21 ・エル さん
ミア:私達ってどこかで話したかな?

小さく漏らしたが、ミアは深くは考えずに潮風に目を細めた。
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21・ エル
>>20 ・赤木 誠 さん
ジャンヌ「うん……よろしく」
うつむき気味に小さくうなずき、ついていく。

(……どこかで見た覚えがある。からかうような……何だろう)
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20・ 赤木 誠
>>19 ・エル さん
ミア:そうだったんだね…

ジャンヌの様子を静かに見ると、再び前に向き直った。

ミア:短い付き合いになるかもしれないけれど、よろしくね
19・ エル
>>18 ・赤木 誠 さん
ジャンヌ「驚くよ、そりゃ……」
狙っていたかのようなミアの言動に、つい口元を抑えて赤面してしまう。

ジャンヌ「そんなに、私個人に興味を持つなんて……そんな人は少なかったから」
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18・ 赤木 誠
>>17 ・エル さん
彼女の反応に小さく笑みを溢す。

ミア:そんなに驚く事?
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17・ エル
>>16 ・赤木 誠 さん
リズ「……えっ?き、急に何……?」
逆にじっと見つめられると思っていなかったのか、一転して戸惑う。
同時に口調も棘が抜けて柔らかくなる。それはまるで……。

ジャンヌ「えーっと……ミア、さん?」
16・ 赤木 誠
>>15 ・エル さん
ミア:なら、ジャンヌちゃんと呼ばせてもらうね?

リズを横目に口を開く。

ミア:要人護衛…か

改めてリズの姿を見つめる。

ミア:…ああ、そういえば私はミア。ミア・アンダーソン。
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15・ エル
>>14 ・赤木 誠 さん
ジャンヌ「ジャンヌ=ヴァン・ユグノー。好きなように呼んでくれ」
女性は自らをジャンヌと名乗った。

「……まあ、こう見えて、要人護衛はよく引き受けてきていてね」
とはいえ、純然たる戦士という風ではなく、服装も港町からは大きく離れている。
14・ 赤木 誠
>>13 ・エル さん
ミア:そう?まあ旅は道連れ世は情け、仲良く行こうか?

後れ毛を片耳に掛ける。

ミア:そういえばあなたこそ、どう言った人なのかな?
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13・ エル
>>12 ・赤木 誠 さん
「……そう、か」
拳銃を腰にしまう。

「街なら、何かあるかもしれない。私も行ったほうがいいのかも」
12・ 赤木 誠
>>11 ・エル さん
彼女の言葉に肩をすくめる。

ミア:…さあ?私も分からないから街に行こうとしているの
11・ エル
>>10 ・赤木 誠 さん
「いや……ここ、どこだ?」
先の一件のためか、ばつが悪そうにうつむきながら尋ねる。
10・ 赤木 誠
>>9 ・エル さん
ミアが足音に気が付き、振り向く

ミア:どうかした?
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9・ エル
>>8 ・赤木 誠 さん
女性はしばらく拳銃を構えたまま……しかし何もせぬまま立ち尽くす。

そしてようやく、根本的な現実に気づく。

「ここ……どこなんだ?」
聞けば答えるのだろうか。わけもなく、ミアを追っていた。
8・ 赤木 誠
>>7 ・エル さん
ミア:なるほどなるほど…それはお疲れ。元気そうで何より。それではさようなら。

何度も頷くと、右手を振りながらゆっくりと回れ右をする。
7・ エル
>>6 ・赤木 誠 さん
「具合……ああ、悪いね」
嘲笑。そして拳銃をくるくると回す。

「あいにくと、宗教は時に公安と対立する。私だって無縁なわけじゃない。いつ、向こうが私を邪魔に思うか」
当人は宗教か公安か、詳細にせぬまま、笑みだけを妖しく浮かべる。
6・ 赤木 誠
>>5 ・エル さん
ミア:いやいや、ただ具合悪そうだから優しく声を掛けただけだよ。優しい一般人に銃口を向けるのは良くないよ。

姿勢は崩さず、ゆっくりと後退し始める。
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5・ エル
>>4 ・赤木 誠 さん
「ああ……一般人」
自分に危害を加えるという以前に、これは服従という意味か。
頭痛も少し和らぎ、何もない空間からリボルバー拳銃を右手に取って構える。

「その一般人が、私に何の用?まさか人質になりますとでも?」
4・ 赤木 誠
>>3 ・エル さん
降参と言わんばかりに諸手を上げる。

ミア:一般人です。
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3・ エル
>>2 ・赤木 誠 さん
「……だ、誰!?」
頭を押さえたまま、鋭い眼をぎょろっと向ける。
2・ 赤木 誠
>>1 ・エル さん
ミア:あの、大丈夫?

小船の陰から顔を出し、首を傾ける
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1・ エル
白いブラウスにタイトスカート。

港町には似つかわしくない姿は突然に現れ……苦悶のままに左手で頭を押さえる。
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