@りかりー:『片割れの恋』 妹は明るく人付き合いが上手で笑顔が可愛い。 引っ込み思案で人見知りのわたしは同じ顔をしていても可愛いと言われたこともない。 わたしと妹は、同じ遺伝子を持つ双子。 それなのに性格は全く違う。 「かおりちゃん可愛いよなぁ。彼氏いるのかなぁ?」 「今はいないって言ってたっけ。俺、立候補しよっかな」 「おい、抜け駆けすんなよな」 クラスの男子が窓辺に集まって妹を見下ろしてる。 ほら、妹はみんなの視線に気づいてこっちに向かって笑って手を振ってる。 それを見てたわたしとも目が合って慌てて目を逸らす。 「おまえの妹、すげー人気だな。ファンクラブまであるんだって?」 隣に立って窓枠に手をつき外を見下ろしたのは、成績優秀、運動神経抜群、学校一のイケメンで───わたしの天敵だ。 天敵である樹は、幼い頃からの腐れ縁で、事あるごとにわたしをからかい、それを生き甲斐としている。 「おーお、ありゃ告白タイムかな?」 窓の外を眺めながら樹はそう呟いた。 「告白されてもかおりは断るよ。好きな人いるもん」 「へえ、好きな人いるんだ。ふーん」 妹の好きな人はわたしの目の前にいるわたしの天敵の樹だ。 樹はちらっと周りを見ると、口の端を上げわたしの耳に息を吹き掛けた。 バッと耳を押さえる。 「恋の本当の姿をみんなが知ったら驚くよな。髪をほどいてメガネをはずせば妹よりも可愛いってこと」 「!!」 「バラそう、かなー」 熱くなった耳をペロリとなぶられた。 髪を一房掬い取られてくるくるする。 これだから樹は。 「わたしはひとりがいいの。もうあんな思いはたくさんだもの」 「……それは、見る目のない男を選んだからだろ」 そう。 わたしを好きだって言ってくれた人は、妹に心変わりをした。過去の事だけど、わたしは深く傷ついた。 あの時、樹がそばにいて泣いてるわたしをずっと抱き締めて慰めてくれた。 それは、樹に感謝はするけれど…… なぜにフラれた直後から距離感が近いのか。 「おまえ、まだ……あいつのこと……」 「え?」 「……なんでもない」 髪を弄ったまま樹はわたしから目を反らした。 ひとりでいるのが当たり前になってたある日。 突然、わたしの前に高級車が停まり、後部座席からひとりの男性が降りてきた。 「俺と付き合ってくれないか?」 わたしは頭の中が真っ白になった─
*恋*~レン~
りかりーさん☆ つ、続きが気になる〜💦 いつか読めるかなぁ…お待ちしてます(笑) ありがとうございました(*^^*)
1件
@りかりー:りかりーと申します。 いつもたくさんのお星さまありがとうございます。 お礼にミニ話をプレゼント! (*´∇`*)感謝!! 『オレの可愛いシモベ』 校門の前で男共の人だかり。 その人だかりを見て、嫌な予感が……まさか、な。 だが、そのまさかで、男共に囲まれて顔を真っ赤にしているオレさまのシモベがいた。 オレが出ていくと、男共が振り向いて慌てて道を開けた。 ギロッ 男共を睨んで、凍りついた輪の中心から、シモベの腕を引いて連れ出した。 なにが「可愛いよな💓」だ! 可愛いに決まってるだろ! このオレが手塩にかけて育てたんだからな! ふたつ下のオレのシモベ。 シモベはオレの本音を知らない。 「こ、これ、しーちゃんに渡したくて」 そう言って、おずおずと差し出したのは、白と茶のどうぶつの型抜きクッキーたちだった。 摘まもうとして、すっ、横から手が伸びてきて、クッキーをつまみ食いした。 「ん!甘さも控えめ。サクッと感も申し分ないな」 オレを怖がらないヤツがひとりいた。 オレの睨みにも平然としてシモベのクッキーを食っている。 「今度は俺のために作ってよ」 シモベはオレを見上げ途方に暮れたような顔をする。 作らせるわけないだろが。 クッキーひとつ取られただけでこんなにムカついてるのに。 「シモベちゃんって、いいよな」 そう言われて、頬を赤く染めるシモベはオレの袖をぎゅっと掴んでる。 「なあ、静也。そのシモベちゃん、俺に譲ってくれない?静也の言うことならなんでも聞くんだろ?」 聞いた瞬間、シモベの顔色が変わった。 傷ついたシモベの表情に頭の芯がぶちギレる。 昔、シモベを傷つけオレから取り上げようとしたヤツがどうなったかみんなが知ってる。 オレの逆鱗に触れたらどうなるか。 頬を一発殴って胸ぐらを掴んだオレの背中にシモベがしがみついた。 「しーちゃん、ダメ」 ぴくっ 「それ以上殴ったりしたら、しーちゃんの手が傷つくから……」 魔法の言葉だ。 呪いが解けてくように力が抜けてく。 シモベには敵わない。 オレの大事な可愛いシモベ。 オレは、恋、おまえにホレてる。 完
*恋*~レン~
りかり-サン こんにちゎ(*^^*) あー シモベになりたい♡ ↑ 読後直ぐの呟きです(笑) 今月もありがとデシタ♪(´ε`*)
@りかりー:つづき 月野さんに抱き着いた大人気アイドル。 月野さんは彼女はいないって言ってた。 それなのに、どう見ても恋人同士にしか見えない。 ショックで涙が溢れてくる。 泣く権利なんてないってわかってるのに、止められない。 「恋っ!!」 掛けられた声を振り切り、海の家を飛び出すと、宛もなく夕暮れの海辺を歩いた。 月野さんに抱き着いた彼女の嬉しそうな表情が頭から離れない。 胸が苦しくて涙が止まらない。 岩場まで歩いてきた時、躓いて海へと落ちてしまった。 深いっ!泳げない……息が、できないっ! もがけばもがくほど苦しくなってく。 手足に力が入らなくなって沈んでく…… もうダメ…… 諦めかけたその時、誰かに抱えられ海から引き上げられた。 胸を押されてくちびるから空気が入れられる。 ゴボッ、ゴホッ 目を開けると、目の前には濡れた月野さんがいた。 海に飛び込んで助けてくれたのは月野さんだった。 「……月野、さん?」 掠れた声で呟くと、強く強く抱き締められた。 「俺が好きなのは、恋、おまえだ」 耳元で告げられた声にわたしは顔を上げた。 「おまえはここからいなくなるのに、ホレたらダメだってわかってたのに、……気持ちはもう抑えが効かなかった」 「……でも、アイドルの」 「あれは、妹だ」 え、いもうと?アイドルの梓が、妹……? まさかの妹だと知って力が抜けた。 くったりとしたわたしを優しい腕が抱き上げた。 その日の夜、月野さんの腕の中で目覚めたわたしは、海の家は月野の兄のもので、兄が不在になってた二週間だけ手伝っていただけだと衝撃的事実を知らされた。 更に、月野さんとわたしの住んでる場所がすぐ近くだとわかって同時に驚いた。 「向こうで、また会えるな」 月野さんとわたしは、青い空と海の前で笑顔で指切り、海の家を後にした。 完
*恋*~レン~
りかり-サン おはようございます。 ひと夏の恋… 悲しい恋のお話しかと思いきや… ハピエンで良かったぁ~(o^-^o) 今回もありがとございます♪
1件
ええッ! 私にだったのーΣ( ゚Д゚) 涙出たwww ↑ 感動中 本当にありがとございます♡ 今日のリハビリ 頑張れる~v(o´ з`o)♪
1件
@りかりー:つづき、2枚目です。 七夕。 それは、一年に一度だけ、愛しい者と会える日。 遥か天の川を渡って、たった一晩かぎりの逢瀬。 それでもいい。 君の元気な姿をひとめ見ることができるのなら。 あの時言えなかった言葉を伝えることができるのなら。 たったひと言。君に。 七夕まつりの夜。 あの時と同じ浴衣に袖を通して、 あの時と同じように出店を抜けて、 あの時と同じように高台へ登って、 あの時と同じように打ち上がる花火を見た。 花火はもうすぐ終わる。 そして、俺の恋も終わる。 静かに目を伏せる。 打ち上がる花火の音が、最後の恋を散らしていく。 カラン 不意に、微かな下駄の音がして振り向いた。 「よかった。流星くんがいてくれた。……っ!?」 鮮やかな光の色に照らされた牡丹柄の浴衣。 君の面影を濃く残す大人になった笑顔。 振り返ると同時に駆け出して、この腕に抱き締めてた。 もう二度と会えないと思った。 もう生きていないかもしれないと苦しかった。 「約束したよね。5年後に会おうって」 ああ、言った。言ったさ。 病気でこの街を去らなきゃいけないって知って、どの街へ行ってもいい、君に生きてて欲しいと思ったんだ。 「わたし、頑張ったんだよ。流星くんが七夕まつりで会おうって言ってくれたから」 華奢で細い体。 たくさんたくさん頑張ったんだろう。 抱き締めきれなくて、もっともっと抱き締めたくて腕に力をいれた。 今夜、この一瞬でいい。 君に会えたキセキ。七夕の奇跡。 「流星くんは……いつも温かかったね。うわべじゃなくて心が。こんな風に」 背中に腕が回されて、君が目を潤ませ頬を擦り寄せた。 あの時と同じ優しい香りがする。 片時だって忘れられなかった。 子供の恋だと笑われようとも。 君に会えた。 5年前、あの夜に言えなかった想いをすべて伝えるよ。 ずっとずっと好きだったんだ。 「もうどこにも行かせない……恋、二度と離さない」 最後の大輪の花 夜空の星たちがふたりを照らしていた─── 【完】
*恋*~レン~
りかりーサン おはようございます! 少し切ない感じだけど… やっぱりハピエンは良いね~♪ 朝から良い気分です(笑) 今回も素敵なお話しを ありがとデシタ(o^-^o)
1件3件
@りかりー:こんな感じで始まるよ。 『七夕の夜に』 『5年後の夜に、この場所で』 そう約束したのは高校2年の夏。 七夕まつりの夜に、浴衣姿の君とふたり高台から天の川を見上げていた。 淡い恋心。 君を忘れられないまま、俺は大学4年になった。 ※※※ 「ねえ、一護。花絵たちが今夜の七夕まつりに一緒に行かないかって?どうする?」 ぼんやりと空を眺め、名前を呼ばれて振り返った。 「行かない」 「もう!そんな冷たい態度だったらいつまで経っても彼女できないからね!」 そう言って、幼馴染みは頬を膨らませた。 5年前の俺はメガネにボサボサ頭の根暗野郎だった。 中身は5年前と変わってないのに、コンタクトにした途端に周りの態度が変わった。 「別にいい。モテたいとも思わないし」 答えた俺に呆れ顔して幼馴染みは去っていった。 ※※※ 『一護くんは人にだけじゃなく、いきものにも花にも優しいのわたし知ってるよ』 「優しくない。俺は」 『ううん、優しいよ。花壇で踏まれて折れた花を支えつけてあげてたでしょう?』 君の素直な声、笑顔も真っ直ぐで、俺の心にいつの間にか花のように咲いていた。 高校に入ってから同じクラスになった君。 誰にでも好かれる君はいつもみんなの輪の中にいた。 『わたしね、もうすぐみんなとお別れしなきゃならないんだ』 どうして? 『病気なの。この小さな町じゃ治療できないから引っ越すって』 病気……? 君は膝を抱えて小さく震えてた。 それを君は正直に打ち明けてくれた。 「いつ……?」 『七夕まつりの後に。……わたしみんなと離れたくないのに』 ポロポロとこぼれる涙が、君を引き寄せた俺を濡らした。 七夕まつりの夜が君に会える最後だと知った。 言わずにはいられなかった。 「七夕まつり、俺と一緒に行こう」 ※※※ 提灯の灯りの下、藍染め牡丹の浴衣の君はとても可愛いかった。 口下手で何も言えないでいる俺に君はくすくす笑った。 『よかった。似合ってるんだ』 出店を覗き、ふたりで食べ歩く。 いつの間にか手を繋いで、出店を抜けて街を見下ろす高台まで来てた。 花火がふたりが過ごす最後の時間。 赤や黄色の大輪の花が散ってく中で、生まれて初めてのキスをした。 『5年後の夜に、この場所で』 あれから5年。 君は一度もこの街に姿を現さなかった───
*恋*~レン~
りかりーサン 今晩は☆ このシチュエーションに似た感じ リアでありました… 出だしで泣ける(笑) 楽しみにしてます♪
1件2件
@りかりー:3枚目 彼女と一也と見合せる? 聞いた瞬間に頭が真っ白になった。 今、彼女がはにかみながらも楽しそうに話しているのが一也だ。 紹介? そんなことをしたら付き合うに決まってる。 俺の紹介なら、奏の仲間ならば断れるわけがない。それくらいわかる。 「なあ、帯刀、どう思う?」 奏が笑いながらも本気顔で問う。 「……いいんじゃないか?」 「ふーん、わかった。ならこっちで段取りはする」 戸惑う俺に、奏はやけにつまらなそうに呟いた。 その一週間後。 彼女は眉を下げて心細そうに俺を見上げた。 一也と初めての公認デートだ。 彼女の頭を撫でてやりながら声を掛けた。 「泊まるなら、連絡くらい入れろよ」 「と、泊まりだなんて、そんな」 彼女は慌てて首と両手を振り、迎えに来た一也の車に乗ると出掛けて行った。 日が暮れる頃になって、奏が酒を片手にふらりと訪ねて来た。 「あの子、今頃は一也と食事かな?」 「さあな」 「海に行くと言ってたからな。眺めのいいホテルを予約してやった」 「……は?」 「当然だろう?付き合ってるなら」 なんてこった!泊まりだと!? 酔いなんて吹っ飛んだ。 立ち上がるとテーブルにあった車のKeyを掴んだ。 「間に合えばいいけどな。ほらよ」 奏がスマホを投げて寄越した。 わけもわからず、いても立ってもいられない。 車を飛ばし海へと向かう。スマホ画面にはホテルの予約が記されていた。 気づいたんだ。 失えないと。おまえを誰にもとられたくない。誰にも触れられたくないと! 「恋っ!!」 正面に車をなげて駆け込み、最上階で食事をしていた彼女の腕を掴んで連れ出した。 「帯刀、さん?」 無我夢中で抱き締めた。 「やっと気づいたんだ。俺はおまえを最初から。俺を助けてくれたあの日から」 ───好きだったんだ 【完】 「一也、おまえをダシにして悪かったな」 こうなることは初めからわかってたと、奏は酒杯を傾けながらひとり笑った。
*恋*~レン~
りかりーサン☆ 素敵なお話しを有難うございます。 毎回ですが 「いいなぁ~いいなぁ~」って呟きながら読んでます(笑) これからも無理なく頑張って下さいね♪
1件4件
@りかりー:続き 「恋、起きろ。起きないなら襲うぞ」 …………? 目が覚めて、ぼんやりしてまだ夢を見ている気がした。 ベッドの上で不敵な笑顔で覆い被さっているのは、ふたつ年上のお兄ちゃん。 「朝メシ冷めるだろ。それともこのまま俺に襲われるか?」 お兄ちゃんの瞳が妖しく光る。 あたふたと起き上がろうとして、ふわっと横抱きにされた。 「つかまってろ」 慌ててお兄ちゃんの首にしがみついた。 朝ごはんをふたりで食べ学校へ。 車から降りると周りにいた女子がお兄ちゃんを見て黄色い声があがる。 それを無視してわたしの手を引いて教室まできた。 「───」 ザアッっと風が吹いた。 お兄ちゃんがなんて言ったのか風に遮られよく聞こえなかった。 帰りにクラスの男子が青い顔で話しかけてきた。 「あんたの兄、アレは人間じゃな、」 「俺がなんだって?」 声に振り返るとお兄ちゃんが迎えに来てて、ガタガタと震え話の途中でいなくなってた。 「さあ、帰るぞ」 手を引いてくれるお兄ちゃんが何かを呟いてフッと笑った。 次の日、わたしに話しかけてきた男子は休んでいた。やっぱり昨日は具合が悪かったんだ。そう思った─── ※※※ 月のない夜。 「ひとりは寂しい。ひとりは悲しい。 心が凍えて苦しい……誰か、助けて……」 夢だと知ってるのに涙がこぼれる。 張り裂けそうな心は震える手足を抑えられなかった。 ふわっと、頭に温かい手が触れた。 その手は背中からすべてを包む。 「おまえには俺がいる」 おまえはひとりじゃないと、囁かれて見ていた悪夢が消えてく。 「だから……泣くな」 漆黒の髪、金色の瞳が頬に触れて揺れる。 泣きたいほど優しくてお兄ちゃんの手を握り返した。 「ずっと、……そばにいて」 「ああ、絶対に離れない」 額に優しいキスが降ってくる。 わたしにはその手が唯一だから……だからどこにも行かないで。 すべてを失うのは一度だけでいい。 二度と大切なものを失いたくない…… 「……助けてくれたあの時から、我の心はおまえのものだ」 切なく聞こえた声にゆっくりと目蓋が閉じてく。 「そして……おまえのその身も心も我のものだ。誰にも渡さない───」 眠りに落ちる瞬間に見えたもの。 それは、漆黒のしなやかな体と尾でわたしを包む温かな獣だった─── 後編へつづく
*恋*~レン~
りかり-サン 今晩は☆ またまた素敵なお話し ありがとーデス! これは メチャメチャ感情移入してしまう^^; ずっと独りだから 誰か側に居て欲しい…デス( ̄▽ ̄;) また楽しみにしています♪
1件
@りかりー:2枚目です。 どうでしょうか? 感謝を込めて送ります(*´∇`*) 『龍神さまの溺愛』続き ※※※ そっと目を開けると、柔らかくて温かい光が全身を包んでいた。 気づくと背中の痛みもいつの間にか消えていた。 「龍神、さま……?」 九尾の狐も鬼の頭領、そして孝太も。 みんながわたしの顔を覗き込んでいた。 「遅いぞ。やっと来たか」 龍神さまの元に戻ってこれた。 みんなのいるところへと帰ってこれた。 「ただいま、……龍神さま。みんな」 泣きたいほど嬉しくて龍神さま、みんなを抱き締めた。 わたしの命を繋いでくれたみんなの思いが体の中で温かく光ってる。 「……龍神さま、少し苦しいです。そんなに強く抱き締めなくても」 わたしの龍神さまは力が強い。 「我慢しろ、……もう少しだけだ」 掠れた声。涙声だ。 本当はわかってる。 龍神さまもみんなも無茶なほどの力を使ってわたしを助けてくれたってこと。 それだけ龍神さまはわたしを失いたくないと思ってくれたってこと。 不器用な龍神さまが誰よりも愛しすぎる。 「さてと、俺は彼女に会いに行ってこようかな。龍を見てたらなんだか悔しくなった」 「え?」 「俺も嫁さんを探しに行こ。どこにいるのかな、俺のマイハニーは。龍、じゃあな」 「えっ?えっ?」 「おっと、孝太も来い。俺がいい女を紹介してやるから」 「えっ?えっ?えっ?」 突然、孝太を引きずるようにしてあやかしたちの姿は消えて行った。 残されたのはわたしたちふたり。 龍神さまはゆっくりと顔をあげてわたしを見つめた。 琥珀の目がとてもきれい。 「……おまえを誰にも渡したくない、好きだ」 その瞳にわたしが映ってる。 「死にかけた俺を救ってくれたあの時からずっと。……もう、待てない」 触れるくちびる。 甘く約束の時を結ぶ。 「今夜、俺の花嫁になってくれるか?」 真っ直ぐに伝えられた心に、わたしは微笑んで頷いた。 「大好きです、龍神さま」 【完】
*恋*~レン~
りかり-サン こんにちゎ(*^^*) やっぱり ハッピーエンドは良いですね♪ それに 「甘く約束の時を結ぶ」 ↑もう最高です(〃艸〃) 暫く妄想で楽しめそうww 素敵なお話しを ありがとうございました!
1件
@りかりー:毎日応援ありがとう! お礼にミニ話をプレゼント(*´∇`*) 『龍神さまの溺愛』後編 「恋っ!!」 崩れるように倒れたわたしを龍神さまが抱え叫んだ。 何が、起こったの? 振り向くと幼馴染みの孝太の手には血の付いた太刀が握られていた。 顔を上げた孝太は焦点の合わない目で、太刀の先を見る。 次の瞬間に、孝太の口から黒い靄が吐き出され、その黒い靄は膨らみ巨大な蛇になった。 「邪神かっ!?」 「龍神になれず邪神に墜ちた蛇め!」 わたしを抱えた龍神さまの手が真っ赤に染まって、命よりも大切にしていた珠が流れてく。 ああ、わたし死ぬのかな。 龍神さまの体が震えてる。それが答えだとわかった。 「待ってろ!絶対に助けてやる!」 九尾の狐が叫び元の姿に戻り毛を逆立てて黒蛇に躍り掛かる。鬼は長い爪で蛇の目を切り裂いた。 孝太は蛇が抜け出ると我に返った。 「俺は、なんてことを!」 「孝太は悪く、ないよ……」 蛇邪神に憑かれただけだもの。 微笑むと口から熱いものが滴った。 「助けて、やる!」 龍神さまの震える声に、 わたしは最期に龍神さまの頬にくちびるを寄せた。 力を失くしてくわたしを龍神さまが震えながら抱き締めてくれた。 静かに目を閉じ、龍珠が龍神さまの手に戻ってく。 お返ししますね、龍神さま─── ※※※ 絶望に打ちひしがれる。 失ったものは魂の片割れ。もう二度とこの手には戻らない。 天を仰いで魂の片割れを手に抱き上げると空へと舞い上がる。 『天よ、叫べ!』 青かった空が一瞬にして雨雲に覆われ雷が落ちる。風が吹き荒れ、雨も雹も地を叩く。 あの心優しい娘に神もあやかしも救われた。 その笑顔に、その小さな手に心が救われた。 それを一瞬で失った。 バキバキドドーンッ 天の怒りと悲しみが黒蛇を貫いて、真っ黒に焦げた黒蛇は粉々になり吹き飛んだ。 龍神に残されたのは、魂を失った片割れの身体だけ。龍神は手の中の娘に頬擦りし、大粒の涙を溢した。 二度と龍の珠は命を繋がない。 それでも龍神は奇跡を信じて龍珠を娘の胸元に置いた。 「俺の尾を分けてやる。必ず助ける!」 「もちろん俺の頭の角もやろう。神力と妖力を合わせればどうにかなるかもしれない!」 「俺だってこいつのためなら!」 皆が龍珠に手を翳す。 奇跡が起こることを信じて…… 2枚目につづく
*恋*~レン~
りかり-サン こんにちゎ(*^^*) お話しありがとデス! 続きが物凄ーく 気になりますねぇ… お待ちしてますw(〃艸〃)
1件
@りかりー:目が覚めると狼の姿はなかった。 幻?幻覚? 部屋には優しかった狼の陽だまりの微かな香り温もりが残ってる。 「もうすぐ恋の誕生日だな。何か欲しいものはないか?高価なものは買ってやれないけどな」 お兄ちゃんと朝のごはん。 いつぶりだろう?優しいお兄ちゃんが戻ってきてくれたみたいでとても嬉しかった。 「欲しいものはないよ。そばでお兄ちゃんが笑っててくれるんなら何にもいらない」 欲しいものはひとつだけ。 お兄ちゃんとふたり穏やかに過ごしていきたい。 「欲がないな」 お兄ちゃんが笑う。こんなふうに笑ってくれるなら何も。 ごはんを食べ終わると車で学校まで乗せてってくれた。 車を降りると、後ろから声を掛けられた。 この声は…… 「……芝くん」 昨日キスされた。一瞬で体が動かなくなる。 「妹に何か用か?」 お兄ちゃんの眼鏡の奥の眼差しが凍った。 「俺の女を迎えに来て何が悪い」 「俺の……女?」 だめ、それ以上言わないで! 眉を寄せるお兄ちゃんの前で、芝くんはわたしの肩を引き寄せた。 違う。わたしは芝くんと何も。 ハッとした。 そうだ見られてた。お兄ちゃんに…… わたしはお兄ちゃんを振り返る勇気がなかった。俯いたままその場を後にした。 その日の夕方。 お兄ちゃんと夕食を食べながら、 「安倍 芝だったな。あのガ、……あの男はおまえの彼氏か?」 お兄ちゃんの言葉に心臓が跳ねた。 「彼氏じゃ、ない」 「……そうか」 キスされたのに気づいてるのにお兄ちゃんは何も言わなかった。 わたしもどう言っていいのかわからなくて箸を置いた。 その夜、締めたはずの窓が風に開いていたのに気づくと、優しい香りがしてそばに狼が立っていた。 何故か怖くない。美しい毛並みに顔を埋めると包み返してくれた。 その次の夜も狼は部屋にきた。 頬を優しく舐めてわたしの体を包むように丸くなる。わたしが寝入ると夜明け前には戻ってく。目が覚めた時にはいない不思議な狼。 そんな夜が続いて、わたしの誕生日が明日に迫った時、 「今夜はこいつを家に帰さないから。いいよな?センセ?」 芝くんは挑戦的な目でお兄ちゃんの前に立つとそう宣言したのだった。 うそっ!! 後編へ続く
*恋*~レン~
りかり-サン 今晩は☆ 続きがと──っても 気になる~(〃艸〃) 楽しみにしてます!
1件
@りかりー:いつも応援ありがとう! お礼にミニ話をプレゼントφ(゜゜)ノ゜ 『白虎と過保護な幼なじみ』 「恋、ちゃんとベッドに入ってろ。熱が高いんだから」 幼なじみの慶ちゃんはわたしを抱き上げてシーツの中に押しこんだ。 「慶ちゃんは過保護だよね、ただの風邪なのに」 「いいから寝ろ」 慶ちゃんは過保護すぎる。 「ちゃんと暖かくして寝てろよ。おやすみ」 頭をポンポンとすると帰ってった。 ある日、道で弱ってた犬を拾って家に連れ帰って手当てした。 「これ、犬なんかじゃないぞ。たぶん」 慶ちゃんは名前をつけた芝虎(縞模様が虎に似てた)の首根っこをつまみ上げた。 そうして、一緒に過ごして。 学校からの帰り道歩いていたら無理やりに草木の中に引き摺りこまれた。 「や、助けてっ……むぐっ」 押さえつけられたわたしを、ガルルル 大きな白いものが跳んできて目の前の男をひと噛みして助けてくれた。 みると、大きな白いものは芝虎とそっくりで……? 「俺が助けに来なかったらヤられてたぞ。わかってんのかよ」 驚くわたしの前で大きくなった芝虎はどうみても人間の青年の姿に変わってく。 月に照らされた姿は、短い黒髪に青い瞳。芝虎と同じ…… 「俺はもう我慢しない。見守ってるだけなのもやめた。他の男のものになど絶対させないからな。覚えとけ」 くらりとする眼差しに見据えられ、わたしの意識は途切れた─── 「ウソ……だろ?」 隣の家の慶ちゃんが部屋のドアの前で、こぼれるばかりに目を見開いていた。 「慶一郎、おまえこいつが好きだよな。だが、やらん。こいつは俺のものだ」 芝虎は当たり前のように言って、わたしの頬を舐めた。 「いいか、俺はこいつと毎日一緒に寝てる仲なんだ。邪魔するな」 「それはおまえが小さな犬だったから抱いて寝てただけだろ。芝虎、離れろよっ」 白虎から変化して人間の姿になってはふたりでわたしを挟んで言い合いしてる。 慶ちゃんはもしかしてわたしのこと……? 「ああ、好きだよ。好きに決まってるだろ。ずっとまえから」 思いがけない告白に驚いた……けれど、わたしは。 「さわるな、俺の女に。慶一郎の匂いがつく」 そう言って触れられたところを芝虎が舐める それだけで顔が熱くなってくる。 「絶対に逃がさない。死ぬまでおまえは俺のものだからな」 完
*恋*~レン~
りかり-サン こんにちは(^-^)/ 好みのS系男子! きっと…甘々←願望ww キタ━(゚∀゚)━!って感じです。 嫌なこと続きだったんで 気分⤴️⤴️出来ましたョ♪ 素敵なお話し 今回もありがとーデス(*^^*)
1件
@りかりー:いつも応援ありがとう! お礼にミニ話をプレゼント(*´∀`) 『龍の噛み痕』 「お!なんだ?白い蛇がいるぞ!!」 公園の隅で木の枝でつつかれていたのは真っ白な蛇だった。 みんなでよってたかって威嚇する白蛇を追い回している。 お願い!やめて! 白い蛇が傷ついてくのを見ていられなくなって、幼いわたしはみんなの前に割って入った。 ガブッ、 白い蛇はわたしの腕を思い切り噛んで、驚いたみんなは我先へと逃げ出した。 白い蛇はわたしを威嚇するとそのまま草むらへと姿を消した。 そしていつしか、そんな出来事があったことも忘れていった─── 人見知りで友達もいない歴16年。 そんなわたしの前に転入してきたのは誰もが振り返るような容姿の男子だった。 「白瀬です。よろしく」 その瞬間に白瀬くんと目が合った。 イケメンでクラスの女子に囲まれた白瀬くんは、 「俺には好きな子がいるから」 アプローチを断って、出会ったばかりのわたしを見ていた。 どうしてなのかわからないままだった。 階段を踏み外して落ちた時、受け止めてくれたのは白瀬くんだった。 お礼を言うと、 「……助けられたのは俺の方だ」 そう言って白瀬くんは去っていった。 学校からの帰り道、いきなり後ろから羽交い締めにされて草むらに引き摺り込まれた時も、 「……怖かったな。もう大丈夫だ」 震えるわたしを抱き締めてくれたのは白瀬くんだった。 ※※※ 神さまの御使いで地に降りた時、 小さな蛇だと言うだけで子供らに木の枝で突つつかれ振り回され、理不尽にも殺されそうになった。 その時、ひとりの子供が飛び込んで助けてくれた。 子供らに叩かれて鎌首をもたげていた俺は、助けに入った子供を人の子憎さのあまりに思い切り噛みついたのだ。 「……白い蛇さん、みんなが意地悪してごめんね。痛かったでしょう?」 子供は噛まれた腕から血を流しながらも、俺の体から噴き出す血を拭ってくれた。 その小さな子供の噛まれた腕には神に仇なした印が残ってしまったのだ。 子供は俺を守ってくれようとしたのに。 せめて罪滅ぼしにこの子供をどうにかして護ってやらなくては。 そう決意した俺は空から陰ながら見守り、時には人の前に姿を現して、神に仇なした印を持つ子供を守り続けた。 そして、いつしか人の子に抱いてはならない想いを募らせていったのだった───
*恋*~レン~
りかり-サン こんばんは☆ 続きが気になりますねぇ… 出来ればハッピーエンドで♪ 最近やさぐれてる私に癒しを(笑) 今回もありがとーデス(*^^*)
1件2件
@りかりー:後編の2枚目です! 届くでしょうか? 『オタクの恋』後編の2枚目 うそ…… 転がっていた棒を掴むと、清四郎はわたしを押さえつけてた佐藤くんを振り飛ばした。 後のふたりが飛び掛かり清四郎の背中を羽交い締めにする。 どうして……ここに? もしかして助けに来てくれたの? 3人を相手になんて無理に決まってるのに。 逃げて!でないと清四郎がやられちゃうっ!! 「ゲーオタをナメるなよ!」 叫んで背中のふたりを振り払う。 横から殴られて清四郎のくちびるが切れて朱が滲んだ。 そのくちびるを拭うと、相手に拳を鳩尾に叩き込み廻し蹴りで地に沈めた。 ハアハア 息を荒くして清四郎は滴る汗のまま、わたしの前にしゃがみこむと猿轡をほどいてくれた。 涙目で見上げるわたしを清四郎の腕がそっと包みこむ。 「……俺から、離れるな」 「せい、しろう……?」 混乱してどうしていいのかわからなくなる。 清四郎の熱い吐息が耳に触れて小さく震えた。 「俺には恋だけいればいい。見た目が変わったからって寄ってくるような女ならいらない。……いらないんだ」 懇願するような声。 わたしを抱き締める腕に力がこもった。 「……だって、だって、清四郎には好きなひとがいるって」 わたし聞いて知ってるよ。だけど─── 「……ホント、に?」 涙が溢れて止まらない。 清四郎の言葉が胸の奥に染みて想いが競り上がってくる。 「ああ。おまえが好きだ」 柔らかい眼差しが降ってきて、浮かんだ涙を清四郎の指先がそっと拭った。 「………わたし、好き、って、……言っていいの?」 ずっと一緒にいるものだと思ってた。 だけど、清四郎には好きな人がいるって聞いて、……わたしだけが淡い想いを抱えてたんだってショックだった。 だけど、清四郎の恋を応援してあげたくて…… わたし、好きって言っていいの? 清四郎のそばにいていいの? 「おまえじゃなきゃダメなんだ。今までもこれからも俺の隣にいるのは恋、おまえだけだ」 低くだけど甘さを含む声。 清四郎の指がわたしのくちびるに触れた。 「わたしも、……好き。清四郎が、好き」 瞬間に、清四郎のくちびるが重なった。 息ができないほどの想いが流れ込んでくる。 「やっと、……つかまえた」 わたしの初めては全部、目の前の清四郎に━━━ 完
*恋*~レン~
りかり-サン 今晩は(*^^*) 届いてますよー♪ こんなセリフ 言われてみたいですねw 妄想しながら寝ますww 素敵なお話 ありがとうございました。
1件
@りかりー:続き 花がばら蒔かれ男の足に踏まれた。 その花を彼女が震える両手で抱え上げた。 「オレたちはこの店を売ってもらえりゃそれでいい話なんだ。あんたにとっても悪い話じゃないだろ?金ならいくらでも出すって言ってんだから」 「このお店は、父と母が遺してくれたものなんです。売るなんてできません!」 彼女が突っぱねると、また花がばら蒔かれた。 花を守ろうとした彼女を男が蹴飛ばした。 転がる彼女……俺には関係ない。 関係ない。だが。 グァルルルル!!ガウッ!! ふたりの男に飛び掛かった。 『二度とこの店には近づくな!もし姿を見せたら今度こそその喉笛を噛み千切るぞ!!』 「い、犬が、犬が人間の言葉を喋ったぁ!」 パニックを起こした男ふたりは転げるように走って消えてった。 その無様な背中を見送り、 変化して人間の姿になった。 「驚かせて悪かった。どうしても見過ごせなかったんだ。あんたが手当てしてくれたおかけで動けるようになった。礼を言う。……俺はすぐにここを出ていく。だから」 彼女を振り返ろうとして、背中のシャツをつかまれた。 「……おい?」 震える手、小さな涙声がした。 背中に聞こえたのは、ありがとうと感謝の言葉。 そして、そばにいてと引き留めるぬくもり。 「化け物だぞ、俺は」 彼女は首を横に振った。 「……いつか本当の化け物になるかもしれない。それでも?」 離れない手が答え。 それが心を揺らした。 「……おまえは、温かいな。恋」 ふたりの物語は始まったばかり……
*恋*~レン~
りかりーサン こんにちゎ*˙︶˙*)ノ 素敵なお話ありがとデス♪ しかも… 名前入り(〃艸〃) 年末から物凄くドタバタしていて なかなか読めなかったりで スミマセン<(_ _*)> また楽しみに待ってますね♡
@りかりー:恋さん、毎日応援ありがとうございます! お礼にミニ話をプレゼント(*´∀`) 感謝を込めて! 『若恋』榊の想い 続編 「なんだと!?クラブのママが関わってるっ!?まさか!!」 「そのまさかだ。三日前から店を無断欠勤し自宅マンションにも帰っていない」 行方のわからない店のママの身を心配して夜の蝶たちが探してほしいと訴えてきた。 驚くことに、昼はお堅い教師、夜はクラブと二つの顔を持っていたのだった。 仁の調べの内容に若が焦りと困惑に震え、自分も苛立ちと息苦しさに拳を握った。 「もうひとつ最悪な情報がある。あの女は 龍神会若頭の妾だ」 全身が凍りついた。 無言で立ち上がった若と一緒に用意されていた車に乗り込んだ。 「待ってろ。絶対に助け出す!」 わたしの目の前にいる先生の後ろには奏さんと似た男のひとが立って、わたしを物珍しそうに見下ろしていた。 「へえ、君が奏の女ね。普通の娘にしか見えないのにな」 手が伸びてわたしの顎をつかんだ。 「奏と榊が来るまでの少しの間、わたしと面白いゲームでもしようか。まあ、君には拒否権はないんだけれどね」 男の人は絶望的な笑みを浮かべてた─── りおさんを助け出すため旧校舎の体育地下倉庫へと向かった。 罠だと知っても無傷で取り戻せるなら、どんな場所までだって行く。 たどり着いた時、りおさんは来ては行けないと叫んだ。 「仕掛けがしてあるの。来ないで!」 薄暗い倉庫の中に、りおさんの体が宙吊りにされていた。 「りお!」 「ダメっ!!」 若が走り寄り触れた瞬間に鋭い光が八方から飛んだ。 真っ直ぐな軌跡が走って、飛び出した先にザクと音がした。 「ッ!」 若がりおさんの縄を解いて抱き抱えると急いで地下倉庫から飛び出す。油の臭いがしていた。 明るい外に連れ出してりおさんを振り向く。 同時に、胸がぎゅっと縮んだ。 若の腕には光るものが。それでも腕の中に抱き締めりおさんを離さない。 「無事で良かった……」 思わず目を反らす。わかってたはずだった。 ふたりが惹かれあっていたのは。だが、受け入れられなかった。 若とりおさんを車まで誘導し屋敷に戻らせると、仁が隣に並んで腕にタオルを当てられた。 わかってる。これでいいんだ。 それでも切なくなる気持ちは抑えられなかった───
*恋*~レン~
りかりーサン☆ 今晩は*˙︶˙*)ノ 今回も素敵なお話 ありがとーデス♪ 一度だけのキス… 思い出しちゃいました! 榊サン ホント好い人(〃艸〃) 続編の続編が あったらいいなぁ~♪ また楽しみに待ってますね(*^^*ゞ
1件1件
@りかりー:りかりーと申します。 毎日応援ありがとうございます!お礼にミニ話をプレゼント(*´∀`) 『オレ様のシモベ』ふみの知らないオレ様part2 ベランダ伝いに窓からふみの部屋に入ると、 小さな明かりの下で、泣き疲れたふみが小さく丸まって眠ってた。 覗き込むとその頬には涙の跡が。目元には今にも落ちそうな雫がたまってた。 「お隣のふみちゃんね、昨日、学校帰りに怖い目に遭ったんですって。マスクで顔を隠した誰かに腕を引っ張られたそうよ。たまたま近くにいた人が声を上げたから逃げてったそうだけど」 母さんから聞いた話に。 その夜、暗いふみの部屋のベッドの端に座り、頭を撫でると甘えるようにオレの袖をつかんで離さなかった。 その華奢な細い手首にはくっきりとつかまれた痕が見えた。 「ふみ……」 眠るふみを両手に抱きしめた─── 次の日、ふみは腕に包帯を巻いて隠していた。 特には怪しいヤツは周りにはいない。 帰り道、ふみが帰る道を離れて後をつけた。 二日めも男は現れなかった。三日めも。そして、四日め、ふみの後をピッタリとついて歩く影が現れ、マスク男はふみに近づいた。 「悪いけど、あれはオレのだからな」 「!!」 ふみが振り向いたと同時に、マスク男から無理やりマスクを剥ぎ取ると、そこには見覚えのある顔があった。 「お、まえ」 近所の幼なじみ、ケーキ屋の息子だった。 「零ちゃん、ありがとう」 結局、ふみをからかってやろうとした幼なじみのイタズラだとわかった。噂になり大事になる前に謝ろうとしたところ、オレに捕まったという。 ふみが真相を知って許したことで事件は解決した。 そして帰り道、ふみがふと立ち止まった。 「……もしかして、わたしを見守っててくれてた、の?」 本当はいつだっておまえを見守ってる。 誰にも傷つけられないように。誰にも奪われないように。 たけど、それは最後の最後まで内緒だ。 「おまえの気のせいじゃね?」 ふみが眠ってる間に抱き締めてるのもヒミツだ。 「そっか、そうだよね」 ふみはオレ様のもの。オレだけが触れられる。 「さあ、帰るぞ」 ふみの知らないオレ様はいつだっておまえだけが特別なんだ。 ドSのオレ様と可愛いシモベ。ふたり手を繋いで家まで帰る。 たまにはそれも悪くない。そう思った───
*恋*~レン~
りかりーサン 今晩ゎ☆ 今回も素敵なお話を ありがとデス(*^^*ゞ 新機能になって どこにコメしたらいいのか等 解らなくて… このコメも 届くのでしょうか?(笑) 尋常じゃない暑さが続いてますが 体調崩さないように ご自愛下さい(o^-^o)
1件1件
【ファン登録No.3901】ファン登録しました。
そうだったんですね♪ わざわざ※返 ありがとうございます(*^^*)
1件1件
りかりーサン今晩は☆ 素敵なお話ありがとーです(*^^*) りおに似てる花…何だろ?(・・? かなり気になるところですね(笑) お仕事の事等大変そうですが、体調崩さないようにして下さいね♪
りかりーサン今晩ゎ☆ お忙しい仲 またまた素敵なお話し ありがとーございます゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚
りかりーさんこんにちは(*^^*) お話のお礼が遅くなってしまってすみません… お正月の忙しい中ありがとうございます♪ いつも ウフフってなりながら読んでる私ですが(笑)今年も色々なお話を楽しみに待ってます。 まだまだ寒い日が続きますが お身体大事にして下さいネ(o^^o)
りかりーさん この度は御愁傷様でございます。 暫くは気が張っているでしょうが、ご自身の体調を崩さないで下さいね。 去年父が亡くなって落ち着いた頃に体調を崩したもので… また更新される時まで 気長に楽しみに待ってます。。。 お父様のご冥福を御祈り申し上げます。
1件
【ファン登録No.2700】ファン登録しました。
りかりーサンおはよーございます♪ 短編ありがとーです(^○^) やっぱり2人の話は食いついちゃいますね(笑) また楽しみに待ってまーす(*^^*)
りかりーサン☆こんにちは 昨日 お誕生日だったんですね。 おめでとうございます♪ 気付かなくてごめんなさい… 青森はまだまだ寒いでしょうね(+。+) 体調に気を付けて 頑張って下さい。 いつも素敵なお話をありがとう(*^▽^*)