天使堕天使

ダメ

「許可とってくれるでしょ？そういうとこ、いいと思ったんだ」

召喚試験

失恋紙吹雪

もうやだ。 ただ良い子なんて、それだけだと思われたままなんて。

おめでとうございます

上島はいろいろと困った友人で、それは間違えない。

昭和の技

祖母の拳固三発は、最も身近な不思議となった。

12月24日

メリーだの、ハッピーだのとは程遠い。

ワンダー

自分は薄暗い空間、暖かい淀んだ空気の中に居たいというのに。

スーパーヒロイン市瀬萌南実

か弱き民衆にとって一筋の希望の光となったのは、職業スーパーヒーロー、スーパーヒロインであった………のか？

親愛なるお姫様

自分をお姫様に、妹を召使いのようにして。

馬鹿馬鹿しい約束

『こんなままで、三十になっちゃったよ』

夜の来訪者

あんたがただ私に会いたいってだけで来てくれてたら

三回忌

「おじいちゃん、まだ小さい子供にあそこまでしなくてもよかったんじゃない？」

迎えに来て

自分には、迎えは来ない。

ニコイチ

二十年の時を超え、再会した幼馴染み。なんで面倒臭いとか思ってしまっているのだろう。

pH5のシンデレラ

地球においては「おじさん」と表される真実の自分の姿を思い、彼に対して後ろめたさを感じるようになっていた。

休業中

【一週間ほど休業させて戴きます。】

ニイヅマ

……気付いていた。彼の身体は天敵に正しく反応できていたのだ。ただ、頭の方が盛大に勘違いしただけで。

言葉探し

この感情を、もっと端的に伝えられる言葉がある筈だ。それは…

ガラスピアス

どうせだったら、最後の最後まで隠し通してくれれば良かったのに。

≒お母さん

「お母さんキャラですよね」

おうち陣取り合戦

「この部屋、私が陣取り合戦で完敗を喫した場所なんだわ」

金色の犬

人々は今や、己のアカウントに黄色の、できれば金色の印をつけてもらおうと、誰もが躍起になっていた。

梗子さんの花はいつひらく？

「私、三十になったの。今日」

ありがとうと言わないで

「二十年前のぶんがあるから」

家蜘蛛様

家にクモがいます。

ツンデレ事件簿

「人間のサガってヤツかも、しれないしねぇ」

オフライン・オフ

「五感を超えた超五感。あなたは新世界の住人となる。」

家路

あの時、靴と靴下を雪で濡らした意味は、あの時なりに、あったのだ。

書き損じ

「これ、私に出て行けって内容の、手紙？」