薄翅蜉蝣

姉ちゃん、待って──

雪翅

8分 (4,484文字)

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あらすじ

     もう二度と来たくなかった忌々しい場所。  そこにいたのは、蜃気楼より儚いあの人。  過去と現在(いま)とを繋ぐ、夏の幻。  三行から参加できる超・妄想コンテスト第15回『どの書き

目次 1エピソード

感想・レビュー 2

幼い頃に見た、蜻蛉の姿。 姉を追いかけるようについて行く姿は、兄弟のいる方なら誰しも重ねる姿でしょう。 走り、迷い、見渡したその場所は、本当は何処だったのでしょうか。 姉の愛情が起こした奇跡のよ
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大事な人の喪失と、後悔しても償えない想い。 二つを抱えて、もう彼はどこへも行けなかったのでしょう。 だけど優しい姉の魂は、ずっと弟を見ていてくれたのですね。 現実世界でこういう事が起きると、もうなす
ネタバレあり
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