池田 風太郎

最後まで読ませていただきましたので、感想を。 お目汚しをご容赦下さい。 【内容】 作り込みを感じさせる面白いものでした。最初は年齢がバラバラな点など学園の設定も、よくある都合あわせかなーと思っていたのですが、ちゃんと理由があって納得できました。 伏線もほぼ回収され、心地よい読後感があります。 なお、最後の『お前を信じる』は、くさびの正義感を指したものだと予想したのですが、良くも悪くも予想外の彼が出てきましたね。キヨミツの生存は何となく予想してましたが、種明かしの段まで出てこなかったので深読みだったかなと思っていたのです。 根底を揺るがされたとはいえ揺るがぬ信念を持っていたくさびだったので、報告書で明かされた最期は多少あっさりで勿体なかったなとも思います。 【文章面】 文量の割に誤脱字もなく、よく推敲されていると感じられました。改行や文頭のスペースなど文章の基本にも忠実で、情景や心理にも触れており、綺麗な文章だといえるでしょう。 ただし『携帯小説』という媒体であることを考慮すると、詰まっていて読みづらいと感じる面もありましたね。普通に紙媒体なら全く気にならない些事ですが。 特に序盤に顕著。文量も多く説明的なので、挫ける方もいるかも知れません。改行を増やすなど多少空白を作ったり、少し短めに次ページへ移ったりすると良いかも知れません。 【表現面】 上述の通り整った文章で、基本的には読みやすいですが、細かいながら二点ほど。 一つは説明が始まると地の文が、狂気が高まると会話文が長く続く点。特にデカ森が絡むと会話文が長くなる気がしました。 会話文続きはテンポが良くなりますが、せっかく状況で魅せられる作品なので、会話文が長くなりそうなら間に被害者の怯えや不気味な雰囲気などを挟むと良いでしょう。 もう一つは、かなり細かい点なのですが……所々の言葉選びですね。 吊られた死体の話の後『宙吊り』という表現が出てきたり、『鬼などではなく殺人鬼』など物は違えど同一の字を含む語が絡んでくる辺りです。あえて用いているならさりげなくそれを匂わせると技術的にGOODですが、無意識なら特に前者はやや不快にも取れますので、意識されると良いかも知れません。 以上です、長々と失礼しました。このレビューが僅かでも作者さんのプラスになれば幸いです(*´∀`)
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こんにちは! このたびはいきなりのお願いを聞いて頂き、ありがとうございました。 ここまで丁寧なレビューをいただけてとても幸せです♪ 細やかかつ的確な指摘をしてもらえて、ためになります。 キヨミツの生存については、出来る限り最後まで伏せておこうとの考えからああなりました。 途中で生存を明らかにすると、最後にああなるのが簡単に読めてしまうかなと思ってしまって。 くさびについては、処理が雑だったかもですね(´Д`;) もしかして生かしておいたほうが面白かったかもしれないです。 オチを書くことに気をとられ、簡単に処理しすぎてしまったかもしれません。 改行やスペースの少なさについては、本当にすみま
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いえいえー。 あまり宣伝をされたことがなかったので、以来を受けてレビューするというのは新鮮な体験でした。ありがとうございます(*´∀`) 細かいとこばかりあら探ししたみたいで恐縮です(苦笑) 逆に言うと基本的なところではさほど指摘するべき点もなく、また特に構成に関しては魅せる力もあり、作者さんの腕を感じました。 段落とかは携帯小説の書式なんで仕方なくもありますよね。自分もPCから転載した作品を公開しているので、苦労お察し致します(*´・ω・) ちなみにレビューなんで削りましたが、にゆの愛狂いっぷりとくさびの正義感は個人的にかなり好きだったんですよね。自分をしっかり持ってるキャラがとて
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