Satori

読ませていただきました。 イノ子の小説読むの久しぶりです。それもあって今回とても楽しみにしていました。 リアル高校生の女の子(女の子、がポイント)ですね。 ちょっとしたことにいちいち本気で腹を立てたり、ルールを破ることに罪は感じなくても仕打ちには怒りを覚えたり。 素直に謝れずに誤魔化しながら始まった関係は、大事なときに駄目だとしっかりと、さりげなく伝えてくれる優しい手。 彼が体育教師と同じ轍を踏まなかったのは、運命の出会いという恋愛的ときめきのせいではなく(笑)、やはりこういったその年代の子供らの気持ちを分かった上での、踏み込み方が良かったのかなと。それが心を開くきっかけになったんじゃないかと思った。 踏み込まれたくないけど、知りたい。 距離感の掴み方をまだ知らない十代の感情を上手く書いてる。 自分の中に生まれた感情を上手く表現できずに、ずけずけと踏み込もうとするのがフレッシュでよかった。 ラスト、言葉の返しが微笑ましかったです。 どんな人に出会って成長していくのかが、精神的にも不安定なこの時期の子達にとって大事なのかということを、改めて考えさせられる作品でした。 大人だけでなく、中学生や高校生にも読んでもらいたい物語です。
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丁寧に読んでくださってありがとうございます。 なんとか書き上げられたのはSatoriさんのおかげです。 イベントが開催されるにあたって、なにを書こうかと考えていたときに、ふと頭をよぎったのが『遊歩道』をやっていたときによく読んでいた中高生のリアルな声(日記)でした。 その当時、今の若い子達がどんなことを考えてなにを思っているのかすごく興味があって覗いてたんです。 単純にその日の出来事を綴る子もいれば、バトンをひたすらやる子もいて。 そんな中、ひとりの子が二つの日記を書いてて、一つは明るい普通の高校生を思わせる可愛らしい日記で、もう一つは彼女の闇の部分でした。ひたすら自己を否定するもので
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