あおい 千隼

レビュー失礼致します。 主人公はクリスマスの奇跡とは無縁の、薄幸の少年です。 いつものように街を歩くと、もう世界はクリスマスに彩られております。 心に愁いと寒さを感じ、それでも主人公は家路を急ぐのでした。 部屋の灯りは、心だけではなく肌をも冷してしまいますが、そんな少年に奇跡が―― 世話になるオーナーへの贈り物として、主人公はイニシャルの入った物を選び、大切に持ち帰ります。 そこで、オーナーと少年とのあいだにある、強い絆を感じられました。 かけがえのない、素晴らしい見えない糸です。 最後に少年は、身も心も温まる、愛情という灯りを手にするのでした――― 作者様からの、とても素敵なクリスマスプレゼントでした。 有り難うございました。

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